レッスン 6 15分

データの可視化とダッシュボード設計

正しいグラフの選び方、条件付き書式、ダッシュボードの設計原則で、数字を「伝わる」情報に変える。

嘘をついたグラフ

売上グラフは劇的な上昇トレンドを示していた。売上は急上昇。社長は大喜び。しかしある人が気づいた:Y軸が¥0からではなく¥9,500万から始まっていたのだ。実際の増加は3%——正しいスケールのグラフではほぼ水平線。グラフは技術的に正確だったが、視覚的には誤解を招いていた。

🔄 前のレッスンでピボットテーブルを使いデータを動的に要約した。スライサーでインタラクティブなフィルタリングを覚えているだろうか?今回はその上にビジュアルレイヤーを乗せる——ピボットテーブルと連動するグラフ、そしてパターンを即座に浮かび上がらせる条件付き書式だ。

正しいグラフの選び方

データストーリー最適なグラフ
カテゴリ間の比較棒グラフ/列グラフ地域別売上、部門別予算
時系列の変化折れ線グラフ月次売上推移、週次ユーザー数
全体に対する割合円グラフ(最大5〜6項目)市場シェア、予算配分
変数間の関係散布図広告費 vs 売上
分布の把握ヒストグラム社員の年齢分布、給与帯
単一の重要指標大きな数字+コンテキスト月次売上+前月比

避けるべきグラフ:

  • 3Dグラフ:比率が歪み、読みにくい
  • 項目が多すぎる円グラフ:6項目を超えると判読不能
  • 二軸グラフ:混乱の元。代わりにグラフを2つに分ける
以下のデータを可視化したい:
[データの内容と伝えたいインサイトを説明]

以下を提案してください:
1. 最適なグラフの種類とその理由
2. 各軸に何を置くか
3. タイトルの付け方(データのラベルではなくインサイトを述べる)
4. 書式設定の推奨
5. この可視化でやってはいけないこと

Quick Check: 自社の市場シェアを競合3社と比較したい。どのグラフを使う?なぜ折れ線グラフではだめか?

グラフデザインの原則

タイトル = インサイト

悪い例: 「四半期別売上」 良い例: 「Q3の売上が23%成長、法人セグメントがけん引」

タイトルはオーディエンスに「このグラフから何を読み取るべきか」を伝えるべき。

ノイズを最小化する

情報を追加しないものは削除:

  • グリッド線を削除(または非常に薄く)
  • グラフの外枠を削除
  • 軸ラベルが明確なら凡例を縮小
  • 凡例の代わりにデータポイントに直接ラベルを付ける

色は目的を持って使う

  • 大半のデータには1色、ハイライトしたい部分に対照的な色
  • 1グラフに5〜6色以上使わない
  • 色覚バリアフリーのパレットを使う(赤/緑の組み合わせを避ける)
  • 重要でないデータはグレーにして注目点を際立たせる

Y軸はゼロから

分析上の特別な理由がない限り、Y軸はゼロから始める。軸を切ると小さな差異が誇張され、見る人を誤解させる。

条件付き書式

数値をビジュアルパターンに変える技術。

カラースケール

セル範囲にグラデーション(緑→赤、青→白など)を適用。最大値が一方の色、最小値がもう一方。

Excel: ホーム → 条件付き書式 → カラースケール Googleスプレッドシート: 表示形式 → 条件付き書式 → カラースケール

データバー

セル内にミニ棒グラフを値に比例して表示。

Excel: ホーム → 条件付き書式 → データバー

アイコンセット

値のしきい値に基づいてシンボル(矢印、信号、星)を表示。

例: 目標超過は緑↑、順調は黄→、未達は赤↓。

Quick Check: 50人の営業担当の月次目標と実績の表がある。目標超過・順調・未達をひと目でわかるようにするには、条件付き書式をどう設定する?

ダッシュボード設計の基本

ダッシュボードは複数のグラフと主要指標を1つのシート/画面に統合したもの。

レイアウト

上段:主要指標(大きな数字)
[売上合計]  [受注件数]  [平均単価]  [成長率%]

中段:メインチャート(最も重要で大きい)
[売上トレンド折れ線グラフ]  [地域別売上棒グラフ]

下段:補足情報
[商品別ランキング表]  [直近の注文テーブル]

ダッシュボード設計ルール

  1. 最も重要な情報は左上に(視線が最初に行く場所)
  2. ビジュアル要素は最大6〜8個(それ以上は認知過負荷)
  3. すべてのグラフで一貫した書式(同じ色、フォント、スタイル)
  4. スライサー/フィルターでインタラクティブに(前レッスンのスライサー)
  5. 1つのダッシュボードに1つの目的(「売上ダッシュボード」であって「全部入りダッシュボード」ではない)

ピボットテーブルとグラフの連携

ピボットテーブルからグラフを作ると、ピボットテーブルの更新に合わせてグラフも自動更新される。

手順:

  1. ピボットテーブルを構築(レッスン5)
  2. ピボットテーブルを選択
  3. 挿入 → グラフ
  4. グラフはピボットテーブルにリンクされる
  5. フィルターやレイアウトを変更するとグラフも即座に反映

Key Takeaways

  • グラフの種類はデータのストーリーに合わせる:棒=比較、折れ線=トレンド、円=構成比
  • タイトルはデータのラベルではなくインサイトを述べる
  • グラフのノイズを最小化:グリッド線削除、色を絞る、直接ラベル
  • 条件付き書式で数値を即座にビジュアルパターンに変換(カラースケール、データバー、アイコン)
  • ダッシュボードは明確な目的を持ち、6〜8個以下のビジュアル要素で構成
  • ピボットテーブルにリンクされたグラフはデータ変更時に自動更新される

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レッスン7:テンプレート・自動化・ワークフロー設計では、一度作ったら繰り返し使える仕組みを構築する。「毎週ゼロから作り直す」を「データを入れるだけ」に変えよう。

理解度チェック

1. グラフの種類を選ぶ最も重要な基準は?

2. 条件付き書式とは何か?

すべての問題に答えてから確認できます

まず上のクイズを完了してください

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