レッスン 4 15分

敬語とトーン

尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けと、相手やシーンに応じたトーン調整をAIで効率化する方法を学びます。

敬語は「相手との距離感」のコントロール

🔄 Quick Recall: レッスン3で件名のテクニックを学びました。件名で開封してもらえたら、次は本文。日本のビジネスメールで最も難しく、最も重要な「敬語とトーン」です。

敬語は単なるマナーではありません。相手との距離感を調整するツールです。適切な敬語は信頼感を生み、不適切な敬語は違和感を与えます。

3つの敬語クイックガイド

尊敬語(相手の動作を高める)

基本形尊敬語使用例
見るご覧になる「資料をご覧になりましたか」
言うおっしゃる「おっしゃる通りです」
行くいらっしゃる「会議にいらっしゃいますか」
するなさる「ご検討なさってください」
知るご存知「ご存知の通り」

謙譲語(自分の動作を低める)

基本形謙譲語使用例
見る拝見する「資料を拝見しました」
言う申す「○○と申します」
行く参る / 伺う「明日伺います」
するいたす「確認いたします」
知る存じる「存じております」

丁寧語(文末を丁寧に)

「です」「ます」を基本に。最も広く使える敬語です。

Quick Check: 「社長が言いました」を尊敬語にすると?(「社長がおっしゃいました」)

シーン別の敬語レベル

シーン敬語レベル
取引先の役員最上級「ご査収のほどお願い申し上げます」
取引先の担当者ビジネス敬語「ご確認いただけますと幸いです」
社内の上司丁寧語 + 謙譲語「確認いたしました」
社内の同僚丁寧語「確認しました」
社内のチームメンバーカジュアル丁寧「確認しました!」

クッション言葉:日本メールの潤滑油

直接的なお願いの前に「クッション言葉」を添えると、柔らかい印象になります。

場面クッション言葉
依頼するときお手数をおかけしますが / 恐れ入りますが
断るとき大変恐縮ですが / あいにくですが / せっかくのお話ですが
確認するとき念のため確認させていただきますが
催促するときご多忙のところ恐れ入りますが
❌ クッション言葉なし:
見積もりを送ってください。

✅ クッション言葉あり:
お忙しいところ恐れ入りますが、
お見積書をお送りいただけますと幸いです。

よくある敬語の間違い

❌ 間違い✅ 正しい解説
ご拝見しました拝見しました「ご」+謙譲語は二重敬語
おっしゃられるおっしゃる二重敬語
とんでもございませんとんでもないことです「とんでもない」が一語
了解しました承知しました「了解」は目上に使わない
○○様でございますね○○様でいらっしゃいますね「ございます」は自分側

Quick Check: 取引先に「了解しました」と返信するのはOKですか?(NG。「承知しました」「かしこまりました」が適切。「了解」は同僚や部下に使う表現)

AIで敬語を効率化する

使い方1:敬語チェック

以下のビジネスメールの敬語をチェックしてください。

相手:取引先の部長(継続的な取引関係)
場面:見積もり提出のお礼と追加質問

チェック項目:
- 尊敬語と謙譲語の使い分けが正しいか
- 二重敬語がないか
- クッション言葉が適切か
- 全体のトーンが相手との関係に合っているか

メール本文:
[ここにメール本文]

使い方2:敬語レベルの変換

以下のメールを、社内の同僚向け → 取引先の部長向けに
敬語レベルを上げてください。

変更すべき点を箇条書きで示した後、変換版を出力してください。

元のメール:
「田中さん、お疲れ様です。例の資料、確認しました。
1点だけ、金額のところ修正お願いします。」

使い方3:トーン調整

以下のメールのトーンを調整してください。

現在:やや硬い
目標:丁寧だけど温かみのある印象

変更箇所と理由を説明してください。

Key Takeaways

  • 敬語は3種類:尊敬語(相手を高める)、謙譲語(自分を低める)、丁寧語(文末を丁寧に)
  • シーンと相手の関係で敬語レベルを変える
  • クッション言葉は「直接的すぎる」を防ぐ潤滑油
  • 二重敬語と「了解しました」は要注意
  • AIで「敬語チェック」「レベル変換」「トーン調整」ができる

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敬語の基本を押さえたところで、次は最も頭を悩ませる「難しいメール」。謝罪、催促、断り — 書くのがストレスなメールをAIの力で乗り越える方法を学びます。

理解度チェック

1. 「拝見しました」は何語ですか?

2. 社内メールと社外メールで最も変わる要素は?

3. AIで敬語をチェックするときの最も効果的な方法は?

すべての問題に答えてから確認できます

まず上のクイズを完了してください

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