AIをチューターにしたレポート作成
テーマ設定から最終稿まで——AIに書かせるのではなく、AIの力を借りて自分の文章力を上げる。
白紙のページは敵じゃない(プロセスが敵だ)
🔄 前のレッスンで学んだノート術——特にコーネル式と24時間処理ルール——を土台にして、ここからはその知識をレポートというアウトプットに変換する方法を学ぶ。
レポートの提出が1週間後。どうする?
大半の学生は、5日間「リサーチ」と称して方向性のない読書をし、1日でパニック執筆し、1時間で「校正」(誤字修正)して提出。結果は凡庸で、自分でもわかっている。
問題は才能ではない。プロセスだ。良い文章を書く人は、悪いアイデアが少ないわけではない。アイデアを強い議論に育てるシステムを持っている。AIはそのシステムの強力なパーツになれる——ただし、アイデアと議論が自分のものであり続ける限り。
ステージ1:テーマを見つけて磨く
強いレポートは、明確な「主張」から始まる。トピックでもなく、質問でもない。合理的な人が反論できる主張だ。
弱い:「このレポートでは気候変動の影響を論じます。」(これはトピック)
やや良い:「都市の緑化インフラは、従来の土木対策より費用対効果の高い気候適応策である。」(これは主張。反論できる)
強い:「洪水対策予算の大半が従来型堤防に使われているが、都市緑化インフラに投資した都市は、40%低いコストで同等の洪水抑制を達成し、さらに社会的・健康的便益も得ている。」(具体的で、反論可能で、レポートの構造を示唆している)
AIにテーマを「生成させる」のではなく、「発展させる」ために使おう:
[授業名]で[トピック]についてレポートを書きます。
自分の初期的な考えは[大まかな立場/アイデア]です。
テーマを自分で作り上げるのを手伝ってください:
1. なぜその立場なのか聞いてください(具体的に考えさせて)
2. この主張のどこが「議論可能」か示してください(誰がどう反論する?)
3. もっと具体的・焦点を絞る方法を提案してください
4. 裏付けにどんな証拠が必要か教えてください
テーマを作らないでください——自分の思考を通じてテーマにたどり着きたいです。
✅ 確認チェック: 「弱いテーマ文」と「強いテーマ文」の違いを自分の言葉で説明できるだろうか?「トピック」と「主張」の違いがポイントだ。
ステージ2:方向性のある調査
仮のテーマがあれば、調査に焦点が出る。トピックについて何でも読むのではなく、自分の主張を支持する証拠、複雑にする証拠、反論する証拠を探す。
テーマは:[テーマ文]。
調査計画を手伝ってください:
1. この議論を強化するにはどんな種類の証拠が必要?
2. どんな反論を探すべき?(レポートで扱う必要がある)
3. 学術データベースで検索すべきキーワードは?
4. 議論の弱点で、証拠で補強すべき箇所は?
ソースを見つけてこないでください——何を探すべきかを教えてください。
重要: AIはどんな種類のソースが必要か提案できるが、実際のソースは自分で見つけて読む。AIは架空の引用を作ることがある。必ず検証すること。
ステージ3:議論の構造化
テーマ:[テーマ文]
見つけた証拠:[ソース/証拠の要約]
自分が書いたアウトラインです:
[アウトライン]
批評してください:
1. 論理は流れている?読者がステップごとに議論を追える?
2. 最も弱いポイントは? もっと裏付けが必要な箇所は?
3. 反論に効果的に対応している?
4. 各セクションがテーマと明確に繋がっている?
構造の改善提案をしてください。ただしアウトラインを書き直さないで。
ステージ4:執筆
ここで多くの学生がAIに「やらせたく」なる。その衝動を抑えよう。書くことは、自分の思考を処理し言語化するプロセスだ。AIが書けば、学びが消える。
ただし、執筆中の特定の場面でAIは助けになる:
詰まったとき:
レポートの[セクション]を書いています。このセクションの主張は[言いたいこと]。
書き始めたけど詰まりました。ここまでの下書き:
[現在の下書き]
次の段落を書かないでください。代わりに:
1. 議論のロジックとして次に来るべきポイントは?
2. このセクションと前のセクションはどう繋がる?
3. ここに当てはまる調査からの証拠は?
4. 複雑に考えすぎてる? 最もシンプルな言い方は?
文章が不明瞭なとき:
自分が書いた段落です:
[段落]
言いたいのはこういうこと:[平易な言葉で]
段落は本当に伝えたいことを言えている?
どこが不明瞭? もっと正確に表現するには?
書き直さないで——何が機能していないか教えてください。自分で直します。
ステージ5:推敲
AIがチューターとして真価を発揮する段階。多くの学生の「推敲」は誤字修正だけだが、本当の推敲とは、議論を強化し、明確さを高め、構造を締めることだ。
議論チェック → 明確さチェック → 流れチェック → 校正 の順番で段階的に進める。
レポートを読んで議論を評価してください:
[レポートを貼り付け]
1. テーマは明確で、十分早い段階で述べられている?
2. すべての段落がテーマを直接支持している?
3. 論理の飛躍——ポイント間の接続が足りない箇所は?
4. 反論に言及しているだけで対処できていない箇所は?
5. 結論は要約以上のものを提供している?
厳しくお願いします。問題は今直したい。
✅ 確認チェック: 推敲の4段階(議論→明確さ→流れ→校正)を順番通りに行う理由がわかるだろうか? 議論が弱いままで文法だけ直しても意味がない——だから大きなところから始める。
Key Takeaways
- AIはゴーストライターではなくチューターとして使う——フィードバック用であって、下書き用ではない
- 仮のテーマ文(具体的・反論可能)を先に立てることで、調査と執筆に方向性が生まれる
- AIにアウトラインの構造を批評してもらってから、本文の執筆時間を投資する
- 詰まったときは、AIに「次を書いて」ではなく「次に何が来るべきか」をガイドしてもらう
- 本当の推敲とは、議論と明確さの強化であり、誤字修正ではない
- AIには常に「問題を直すな、問題を指摘しろ」と伝える——それが学びに繋がる
- 著者は自分。AIのフィードバックは慎重に検討するが、最終判断は自分が下す
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