文献レビューの統合
個別の要約ではなく、テーマと議論で統合する文献レビューの書き方。AIで複数ソースのパターンと関連性を見つける。
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🔄 Quick Recall: 前回のレッスンでPICoフレームワークを使ったリサーチクエスチョンの立て方、体系的な検索戦略、ソースマトリクスの構築を学んだ。今回は、集めたソースを「統合的な」文献レビューに仕上げる。
要約から統合へ
多くの学生の文献レビューはこう読める:「山田(2020)はXを発見した。佐藤(2021)はYを発見した。田中(2022)はZを発見した。」
これは要約。各著者が何を言ったかは伝わるが、知見がどう関連し、矛盾し、補完するかは伝わらない。
統合はこう読める:「山田(2020)と佐藤(2021)はいずれもXのYへの正の効果を報告したが、田中(2022)はZを統制した場合にこの効果が消失することを示し、先行研究の知見に疑問を投げかけた。」
違いは明確——統合は議論を作る。要約はリストを作る。
テーマ別構成
ソースマトリクス(前回作成)をテーマ別の文献レビューに変換する:
以下は[テーマ]に関する研究のソースマトリクスです:
[ソースマトリクスをペースト]
文献レビューのアウトラインを作成して:
1. テーマ別セクション(3〜5セクション)
2. 各セクションで扱うソースとその関係性
3. ソース間の一致点と矛盾点
4. 各セクションの結論(何が言えるか)
5. 全体としての知識のギャップ
6. 自分のリサーチクエスチョンへの接続
リサーチクエスチョン:[問い]
統合のパターン
文献レビューで使う典型的な統合パターン:
| パターン | 説明 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 合意 | 複数の研究が同じ結論 | 「複数の研究(A; B; C)が一貫して…を示している」 |
| 矛盾 | 異なる結論が出ている | 「AとBは…を報告したが、Cは異なる結果を示した」 |
| 発展 | 研究が互いに構築 | 「Aの知見を受けて、BはさらにCを発見した」 |
| ギャップ | 研究されていない領域 | 「しかし、…についてはほとんど研究が行われていない」 |
✅ Quick Check: 自分の文献レビューの草稿を見直そう。各段落は「Aは…を発見した。Bは…を発見した」(要約=リスト)になっていないか? 「AとBは一致するが、Cは異なり…」(統合=議論)になっているか?
AIでソースを統合する
実際のソースの内容をAIに与え、関係性を分析してもらう:
以下の3つの研究の抄録を統合してください:
研究1:[抄録をペースト]
研究2:[抄録をペースト]
研究3:[抄録をペースト]
分析してほしいこと:
1. 3つの研究の方法論的な違い
2. 知見が一致する点
3. 知見が矛盾する点
4. 矛盾の考えられる理由
5. 3つの研究を統合した段落(ドラフト)
リサーチクエスチョン:[問い]との関連を示して。
※出力は必ず原著で検証します。
重要: AIに「○○について文献レビューを書いて」と頼まない。これはハルシネーションを招く。実際のソースを与えてその内容の関係性を分析させる。
文献レビューの構造
文献レビュー全体の典型的な構造:
導入(1段落)
- テーマの重要性
- レビューの範囲と目的
- リサーチクエスチョンとの接続
テーマ別セクション(3〜5セクション)
- 各テーマで関連ソースを統合
- ソース間の関係性(合意、矛盾、発展)を示す
- 各セクションの小結論
ギャップの特定(1段落)
- 先行研究で未解決の問い
- 方法論的な限界
- 新しい研究の必要性
結論(1段落)
- 先行研究が全体として何を示すか
- 自分のリサーチクエスチョンがこのギャップにどう対応するか
文献レビューの[テーマ別セクション名]の
ドラフトを書いて:
含めるソース:
[3〜5本のソースの要約と主な知見]
このセクションで示すこと:
- ソース間の[一致/矛盾/発展]
- [テーマ]に関して何が言えるか
- 残されたギャップ
文体:学術的だが明快に。各主張にソースを引用。
Key Takeaways
- 文献レビューは個別の要約ではなく、ソース間の関係性を示す統合的な議論
- テーマ別に構成し、時系列ではなく概念の流れに従う
- 統合の4パターン——合意、矛盾、発展、ギャップ——を使い分ける
- AIに「文献レビューを書いて」ではなく、実際のソースを与えて関係性を分析させる
- すべてのAI出力は原著に照らして検証する
- ギャップの特定が自分のリサーチクエスチョンの正当性を裏付ける
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