引用・参考文献と学術倫理
引用の作法、AIハルシネーション対策、直接引用とパラフレーズの使い分け。不正のない参考文献リストを構築する。
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🔄 Quick Recall: 前回のレッスンで文献レビューの統合——要約ではなく議論として書く方法を学んだ。今回は学術的信頼性の基盤である引用と参考文献の管理を扱う。
引用の地雷原
引用を間違えるのは単なるミスではない。学術の世界では倫理問題になる。捏造された引用はキャリアを終わらせ、欠落した引用は剽窃になり、不正確な引用は査読者にずさんさを印象づける。
AIは引用管理を速くするが、新たなリスクも生む。このレッスンでは速さの恩恵を受けつつ罠を避ける方法を学ぶ。
主要な引用スタイル
分野ごとに好まれるスタイルがある。内容は同じでフォーマットだけが異なる:
| スタイル | 主な分野 | 本文内の形式 |
|---|---|---|
| APA 7th | 心理学、教育学、社会科学 | (著者名, 年) |
| MLA 9th | 文学、人文学 | (著者名 ページ) |
| Chicago | 歴史学、芸術 | 脚注 or (著者名 年) |
| SIST02(日本) | 日本の理工系 | 番号方式 or 著者-年方式 |
| Vancouver | 医学、看護学 | 番号方式 |
以下の引用をAPA 7th editionのフォーマットで
確認して:
[引用をペースト]
不足している情報はあるか?
フォーマットは正しいか?
修正が必要な場合は具体的に指摘して。
ハルシネーション対策の検証ワークフロー
AI生成のすべての引用を検証する3ステップ:
ステップ1:存在確認 Google Scholar、CiNii、J-STAGE、PubMedで論文が実在するか確認。タイトル、著者名、ジャーナル名が一致するか。
ステップ2:内容確認 引用した内容が論文の実際の主張と一致するか、抄録または本文で確認。
ステップ3:フォーマット確認 引用スタイルの要件を満たしているか。年、ページ、DOI等が正確か。
✅ Quick Check: 手元のAI生成の引用を1つ選び、Google Scholarで検索してみよう。実在するか? 内容は正確に反映されているか?
直接引用 vs パラフレーズ
直接引用が適切な場合:
- 定義(「○○とは、著者の定義によれば「…」である」)
- 核心的な主張(特定の表現が議論に不可欠な場合)
- 反論する対象(正確に何を批判しているか示す場合)
パラフレーズが適切な場合:
- 一般的な知見の報告
- 研究結果の要約
- 背景情報の説明
以下の直接引用を学術的なパラフレーズに
書き換えて:
原文:"[引用をペースト]"
出典:[著者名, 年]
分野:[学問領域]
条件:
- 元の意味を正確に保持
- 自分の言葉で再構成
- 引用は維持(例:著者名, 年)
- 文脈に自然に統合できる形で
セルフ・プレイジャリズムとAI利用の開示
AI利用の開示
多くの大学・ジャーナルがAI利用に関するポリシーを策定している。確認すべきこと:
- 所属機関のAI利用ポリシー
- 投稿先ジャーナルのAI利用ガイドライン
- 指導教員の見解
一般的なルール:AIの使用箇所と使い方を明示する。文章の推敲にAIを使った場合は謝辞やメソッドに記載。
セルフ・プレイジャリズム
自分の過去の著作からの引用も適切に行う必要がある。以前の論文の文章を再利用する場合は引用を付ける。
参考文献リストの構築
以下のソースから[APA 7th / MLA 9th / SIST02]形式の
参考文献リストを作成して:
[ソースのリスト:著者名、タイトル、ジャーナル名、
年、巻号、ページ、DOI]
条件:
- アルファベット/あいうえお順に配列
- インデント(ぶら下げ)を正確に
- DOIがある場合はURL形式で含める
- 日本語文献は日本語のまま
※各引用の存在をデータベースで検証済みです。
Key Takeaways
- 引用のハルシネーションは学術AI活用の最大リスク——すべてのAI生成引用を3ステップで検証
- 直接引用は定義や核心的主張に、パラフレーズは一般的な知見に使い分ける
- 存在確認→内容確認→フォーマット確認の検証ワークフローを習慣化
- AI利用は所属機関のポリシーに従って開示する
- 文献管理ツール(Zotero等)を使い、引用情報を即座に保存する
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