論文構成と論証
シーシスステートメントの立て方と論理的な議論の組み立て。AIでアウトラインを比較し、最も強い構成を選ぶ。
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🔄 Quick Recall: 前回のレッスンで引用の検証ワークフロー、直接引用とパラフレーズの使い分け、AI利用の開示を学んだ。今回は論文の骨格——シーシスステートメントと議論の構造——を設計する。
議論のアーキテクチャ
明確な議論のない論文はレポートにすぎない。事実を記述するだけで、新しい貢献をしない。シーシスは自分の主張——「これが真実である」と論じること——であり、構造はそれを証明する方法。
リサーチクエスチョンからシーシスへ
リサーチクエスチョンは問いを立てる。シーシスは答えを示す。
リサーチクエスチョン: 「リモートワークはソフトウェア開発チームの協働にどう影響するか?」
弱いシーシス: 「リモートワークは協働に影響する。」(当たり前。何も言っていない。)
強いシーシス: 「フルリモートのソフトウェア開発チームは、非同期コミュニケーションツールが適切に導入された場合、ハイブリッドチームと同等以上の協働成果を達成するが、即興的な知識共有においては構造化された補完策を必要とする。」
リサーチクエスチョン:[問い]
文献レビューの主な知見:[要約]
シーシスステートメントの候補を3つ作成して:
各候補について:
1. 主張は具体的で反論可能か?
2. 文献のエビデンスで支持できるか?
3. 分野への貢献は何か?
4. 考えられる反論は?
最も強い候補を推薦し、理由を説明して。
アウトラインの設計
シーシスが決まったら、それを証明する構造を設計する:
シーシス:[シーシスステートメント]
論文の種類:[実証研究 / 文献レビュー / 理論論文]
目標の長さ:[ページ数 or 語数]
アウトラインを作成して:
1. 序論:問題の設定、リサーチクエスチョン、シーシス
2. 文献レビュー:テーマ別セクション構成
3. 方法(該当する場合):研究デザイン、データ
4. 結果/議論:エビデンスの提示と解釈
5. 反論と対処:主な反対意見への回答
6. 結論:貢献のまとめ、限界、今後の研究
各セクションについて:
- そのセクションで何を論じるか(一文で)
- 使用するソース/エビデンス
- 前後のセクションとの論理的接続
✅ Quick Check: 自分のシーシスに対して、最も強い反論を1つ考えてみよう。その反論にどう答えるか? それが論文に含めるべきカウンターアーギュメント。
論理的な流れの構築
議論のセクション間には明確な論理的接続が必要。3つの接続パターン:
| パターン | 機能 | 例 |
|---|---|---|
| 因果 | AだからB | 「リモートワークは同期的なコミュニケーションを減少させるため…」 |
| 対比 | AだがB | 「先行研究はXを示すが、本研究では…」 |
| 拡張 | Aに加えてB | 「この知見はさらに、Yも示唆する…」 |
反論の統合
強い論文は反論を避けず、正面から扱う:
シーシス:[主張]
このシーシスに対する最も強い反論を3つ挙げ、
それぞれに対する反駁を書いて:
各反論について:
1. 反論の内容(具体的に)
2. その反論が持つ妥当性(全く否定せず認める部分)
3. エビデンスに基づく反駁
4. 反駁後にシーシスがどう強化されるか
論文のパラグラフ構造
各パラグラフは小さな議論として機能する:
PIE構造:
- P(Point):このパラグラフの主張(トピックセンテンス)
- I(Illustration):エビデンスや例
- E(Explanation):エビデンスがなぜ主張を支持するかの説明
Key Takeaways
- シーシスは具体的で反論可能な主張——「影響がある」では不十分
- アウトラインは執筆前に論理の欠陥を発見する最も効率的な方法
- 反論を認め対処することで議論が弱くなるのではなく、強くなる
- セクション間の論理的接続(因果、対比、拡張)を意識する
- 各パラグラフはPIE構造(主張→エビデンス→説明)で小さな議論を完結させる
- AIは複数のアウトライン候補を素早く生成できる——比較して最適な構造を選ぶ
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