アカデミックスタイルと文体
複雑なアイデアを明快に伝える学術的文体。受動態の適切な使い方、ヘッジング、AIによるスタイル改善。
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🔄 Quick Recall: 前回のレッスンでシーシスステートメントの立て方、アウトラインの設計、反論の統合を学んだ。今回は議論を伝える「器」——学術的な文体そのものを磨く。
明快な文章、シンプルな文章ではない
学術文体は読みにくいほど良い、という迷信がある。複雑さが知性を示すと。違う。あらゆる分野で最も引用される論文は、最も明快な論文である傾向がある。
仕事は「賢く聞こえる」ことではない。複雑なアイデアを読者が推論を追えるように伝えること。
学術文体の原則
1. 精確さ > 複雑さ
弱い文: 「前述の方法論の活用は、仮説と整合的な結果の取得を促進した。」
強い文: 「この方法で仮説を支持する結果が得られた。」
同じ意味。半分の語数。遥かに明快。
2. 受動態と能動態の使い分け
| 場面 | 推奨 | 例 |
|---|---|---|
| 方法論 | 受動態OK | 「データは2ヶ月間収集された」 |
| 著者の主張 | 能動態 | 「本研究では…を主張する」 |
| 他の研究者の引用 | 能動態 | 「山田(2023)は…を報告した」 |
| 一般的な事実 | 能動態 | 「リモートワークは生産性に影響する」 |
以下の文章の受動態を確認して:
[テキストをペースト]
能動態に変えるべき箇所を特定し、
変更案を示して。受動態のままが適切な場合は
理由を説明して。
3. ヘッジングの技術
学術論文では断定と推測の間の微妙な段階を使い分ける:
| 強さ | 表現 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 強い | 「…を示す」「…を確認する」 | 強いエビデンスがある場合 |
| 中程度 | 「…を示唆する」「…と考えられる」 | 一般的なエビデンスの場合 |
| 弱い | 「…の可能性がある」「…かもしれない」 | 限定的なエビデンスの場合 |
✅ Quick Check: 自分の論文の草稿から1段落を選び、各主張のヘッジングレベルがエビデンスの強さに合っているか確認しよう。断定的すぎないか? 逆に弱すぎないか?
AIによるスタイル改善
以下の学術論文の段落をスタイル面で改善して:
[テキストをペースト]
確認項目:
1. 不必要な受動態はないか?
2. 一文が長すぎないか?(目安:1文30〜40字以内)
3. 冗長な表現はないか?
4. ヘッジングのレベルは適切か?
5. 主語の省略で不明確になっている箇所はないか?
元の意味と議論は変えず、文体のみ改善して。
変更した箇所と理由を説明して。
日本語学術文体の注意点
日本語の学術論文には特有の慣習がある:
- 「である」体を基本に——「です・ます」は使わない
- 主語の省略に注意——英語の学術文体ほど主語を省略しない。誰の知見・主張かを明確に
- 接続語の適切な使用——「しかし」「一方で」「したがって」で論理の流れを示す
- 「~と思われる」の多用を避ける——ヘッジングは必要だが、すべての文に付けると主張が弱くなる
Key Takeaways
- 最も引用される論文は最も明快——複雑さは明快さの敵ではなく、不明瞭さが敵
- 受動態は方法論では適切だが、主張と引用では能動態が明快
- ヘッジングはエビデンスの強さに合わせる——強すぎも弱すぎも信頼性を損なう
- AIはスタイル改善の効率的なツール——ただし意味と議論は変えない
- 日本語学術文体では「である」体、主語の明確化、接続語による論理展開が基本
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