効果的なアンケート設計
バイアスのない質問の書き方、最適なアンケートの長さ、選択式と自由回答の組み合わせ方——AIを使って実用的なインサイトが得られるアンケートを設計する。
🔄 前回のおさらい: レッスン2でリサーチ手法の全体像と、リサーチクエスチョンから始めて最適な手法を選ぶフレームワークを学びました。ここでは最も一般的な手法であるアンケートの設計を深掘りします。
良いアンケート vs 悪いアンケート
アンケートは最もアクセスしやすいリサーチ手法ですが、設計が悪ければ使えないデータを生みます。
アンケート設計の黄金ルール
1. 中立的な言葉遣い
| ❌ 誘導質問 | ✅ 中立的な質問 |
|---|---|
| 「当社の素晴らしい新機能は便利でしたか?」 | 「新機能についてのご感想は?」 |
| 「遅いサポート対応に不満でしたか?」 | 「サポート対応の速さをどう評価しますか?」 |
2. 一つの質問に一つのトピック
❌ 「価格と品質について満足していますか?」(ダブルバレル) ✅ 「価格について満足していますか?」「品質について満足していますか?」
3. 選択肢の網羅性
選択肢が回答者の状況をカバーしていることを確認。「その他」と「該当なし」オプションを含める。
AIでアンケートを設計
以下の目的に沿ったカスタマーアンケートを
設計してください。
調査目的:[何を学びたいか]
対象顧客:[ターゲット層]
配信方法:[メール/サイト内ポップアップ/SNS]
以下の条件で:
- 7問以内(完了3-5分)
- 選択式と自由回答のミックス
- 誘導質問なし
- 各質問の意図(何を学ぶか)を注記
✅ 確認クイズ: 「当社のカスタマーサポートは優れていると思いますか?」という質問の問題点は?→「優れている」という形容詞が回答者を肯定的な方向に誘導している誘導質問。中立的な代替:「カスタマーサポートの体験をどう評価しますか?」(1-非常に不満 ~ 5-非常に満足のスケール)
アンケート設計のチェックリスト
- 各質問がリサーチクエスチョンに直接結びついているか
- 誘導する言葉遣いがないか
- ダブルバレル(一つの質問に複数トピック)がないか
- 選択肢が網羅的で相互排他的か
- 全体で5-10問以内か
- 選択式と自由回答のバランスがあるか
- 最初に簡単な質問、最後にデリケートな質問の順序か
まとめ
- 誘導質問はアンケートリサーチで最も致命的なミス——中立的な言葉遣いで回答者が自身の意見を自由に表現できるようにする
- 5-10問で3-5分が最適——長いアンケートは完了率と回答の質を下げる
- 選択式質問で傾向を定量把握し、自由回答質問で予想外のインサイトを発見——両方の組み合わせが最強
- AIはアンケート設計を数日から数分に短縮し、バイアスのチェックも行える
次のレッスン: ユーザーインタビューの実施——オープンエンドの質問技法、「5つのなぜ」テクニック、インタビューデータの分析方法を学びます。
理解度チェック
まず上のクイズを完了してください
レッスン完了!