再現可能な分析ワークフロー
繰り返し使える分析ワークフローを構築する。反復作業を自動化し、分析ライブラリを蓄積する。
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なぜ「再現可能」が重要か
🔄 前のレッスンで、オーディエンス別のレポート術を学んだ。今回は、分析作業そのものを効率化し、繰り返し使える仕組みを構築する方法に進む。
「先月の売上レポート、今月もお願いできますか?」
この依頼が来たとき、2つの未来がある:
未来A: 先月何をやったか思い出せない。データソースを探し直す。フォーマットを作り直す。3時間かかる。
未来B: テンプレートを開く。新しいデータを流し込む。30分で完了。残りの時間でインサイトを深掘りする。
未来Bの鍵は「再現可能な分析ワークフロー」だ。
ワークフロー文書化の基本
分析のたびに記録すべき5つの要素:
1. データソース
- どこからデータを取得したか
- アクセス方法(API、ダウンロード、手動エクスポート)
- 取得日と対象期間
- フィルタや条件
2. データ加工手順
- クリーニング手順(何を修正したか)
- 変換(計算フィールド、集計方法)
- 除外条件(何を除外し、なぜか)
3. 分析手順
- どんな分析を行ったか
- 使用したツールや手法
- 計算式やパラメータ
4. 出力フォーマット
- チャートの種類と構成
- レポートのテンプレート
- 配信先リスト
5. 判断ポイント
- 分析過程で行った判断と理由
- 結果に影響する前提条件
AIプロンプトライブラリの構築
分析で使うAIプロンプトを蓄積し、再利用可能にしよう。
プロンプトテンプレートの構造
【カテゴリ】データ探索
【目的】新しいデータセットの初期プロファイリング
【入力】CSVデータ(最初の100行)
【プロンプト】
以下のデータセットをプロファイリングしてください:
[データ]
1. 構造(列数、データ型)
2. 値の範囲と分布
3. 品質の問題
4. 初期の所見
【期待される出力】構造化されたデータプロファイル
【注意点】機密データはマスキングしてから
カテゴリ例
| カテゴリ | 用途 | プロンプト例 |
|---|---|---|
| データ探索 | 初期プロファイリング | 「このデータを要約して」 |
| 品質チェック | 問題の検出 | 「データ品質の問題を特定して」 |
| 分析 | パターン発見 | 「セグメント別に分解して」 |
| 可視化 | チャート提案 | 「最適な可視化方法を3つ」 |
| レポート | 文書生成 | 「経営層向けにまとめて」 |
| 検証 | 結果の確認 | 「この結論に反論を」 |
✅ Quick Check: あなたが毎月繰り返している分析作業を1つ思い浮かべよう。その作業の5要素(データソース、加工手順、分析手順、出力フォーマット、判断ポイント)を書き出せるか?
スプレッドシートテンプレートの構築
Excelやスプレッドシートで再利用可能なテンプレートを作る:
テンプレートの構造
シート1:データ入力(生データをここに貼り付け)
シート2:データ加工(数式でクリーニング・変換)
シート3:分析(ピボット、集計、計算)
シート4:ダッシュボード(チャートとKPI)
シート5:レポート出力(コピー用のフォーマット済み表)
AIにテンプレートを作らせる
毎月の売上分析テンプレートをExcelで作りたいです。
入力データ:
- 日付、顧客名、製品、地域、売上額、数量
分析内容:
- 月次の売上合計と前月比
- 製品カテゴリ別の構成比
- 上位10顧客ランキング
- 地域別パフォーマンス
必要なExcel数式とシート構成を教えてください。
自動化レベルの段階
すべてを一度に自動化する必要はない。段階的に進める:
レベル1:テンプレート化(すぐできる)
- レポートのフォーマットを固定
- 決まったチャートのテンプレートを用意
- AIプロンプトを保存
レベル2:半自動化(少し工夫が必要)
- スプレッドシートの数式でデータ加工を自動化
- ピボットテーブルのテンプレート
- マクロで繰り返し操作を効率化
レベル3:完全自動化(スキルが必要)
- Pythonスクリプトでデータ取得→分析→レポート生成
- スケジュール実行(毎月1日に自動実行など)
- ダッシュボードツール(Tableau、Power BI)との連携
多くの人はレベル1だけでも大幅な時間節約が実現する。
分析資産の管理
組織や個人で蓄積すべき「分析資産」:
1. プロンプトライブラリ
場面ごとの最適プロンプト集。
2. テンプレートコレクション
スプレッドシート、レポート、チャートのテンプレート。
3. データディクショナリ
自社データの定義集。各フィールドの意味、計算方法、注意点。
4. 分析カタログ
過去の分析レポートのインデックス。「前にも似た分析をしたはず」を探せるように。
AIにデータディクショナリを作らせる
以下のデータの列について、データディクショナリを作成してください:
[列名のリスト]
各列について:
- 定義(この列は何を表すか)
- データ型(数値、テキスト、日付)
- 値の範囲や制約
- 関連する計算やルール
- 分析時の注意点
Key Takeaways
- 再現可能な分析は「テンプレート化→半自動化→完全自動化」の段階で進める
- 分析のたびに5要素(データソース、加工、分析、出力、判断)を記録する
- AIプロンプトライブラリを構築し、カテゴリ・入力・出力を記録する
- スプレッドシートテンプレートで定型分析の時間を大幅に削減できる
- 分析資産(プロンプト、テンプレート、データ辞書、過去分析カタログ)を蓄積する
Up next: 次のレッスンでは、総仕上げ:エンドツーエンド分析——これまで学んだすべてを統合し、実際のデータで一気通貫の分析を行う。
理解度チェック
まず上のクイズを完了してください
レッスン完了!