返信がもらえるファーストメッセージの科学
5000万通のメッセージ分析から導かれた、返信率を高めるファーストメッセージの書き方と認知的容易性フレームワーク。
🔄 前回のおさらい: レッスン2では、写真の5〜6枚戦略とバイオの70/30ルールを学びました。プロフィールが整ったら、次のハードルはマッチした相手への最初のメッセージです。
最初の一言が、すべてを決める
マッチした瞬間の興奮と、メッセージ画面を開いたときの「……何書こう?」という空白。
この瞬間に多くの人がフリーズします。考えすぎて結局「こんにちは!よろしくお願いします」と送る。あるいは、何も送れずにマッチが流れていく。
5000万通以上のメッセージを分析した研究から、返信率を左右する具体的なパターンが見えています。「才能」や「センス」の問題ではなく、科学で改善できる領域です。
40〜90文字のスイートスポット
メッセージの長さと返信率の関係は、逆U字カーブを描きます。
| 長さ | 返信率 | なぜ? |
|---|---|---|
| 10文字以下 | 低い | 努力が感じられない。コピペっぽい |
| 40〜90文字 | 最高 | 読みやすく、誠意も感じられる |
| 150文字以上 | 低下 | 読む負担が大きい。返信のハードルが上がる |
日本語は1文字あたりの情報量が英語より多いので、体感としては1〜3文程度がちょうど良い長さです。
NG例(短すぎ):
こんにちは!
NG例(長すぎ):
はじめまして!プロフィール拝見しました。カフェ巡りが好きなんですね、
僕もコーヒーが大好きで、先週は表参道の新しいスペシャルティコーヒーショップに
行ってきたんですが、そこのエチオピアのナチュラルプロセスが本当に美味しくて……
(以下200文字続く)
OK例(ちょうどいい):
自家焙煎されてるんですね!最近ハマってる豆はありますか?
僕も浅煎り派で、エチオピアが好きです☕
認知的容易性フレームワーク
心理学者ダニエル・カーネマンの研究に基づく「認知的容易性」(Cognitive Ease)は、ファーストメッセージの設計に直結します。
原則:相手が「何を返せばいいかすぐわかる」メッセージは、返信率が高い。
考え込まないと返せないメッセージは、後回しにされます。後回しにされたメッセージは、忘れられます。
認知的容易性が高いメッセージの特徴
- 具体的な質問がある(Yes/Noではなく、軽い選択肢系がベスト)
- 自分の情報も少し入っている(一方的な質問攻めにならない)
- 相手のプロフィールに触れている(パーソナライズ感)
- トーンが軽い(面接っぽくない)
悪い例 vs 良い例
悪い例(認知的容易性が低い):
お休みの日は何をされていますか?
→ 範囲が広すぎて答えにくい。面接感がある。
良い例(認知的容易性が高い):
脱出ゲーム好きなんですね!最近行ったやつで一番面白かったのは?
僕は渋谷のSCRAPにハマってます😂
→ 質問が具体的。自分の情報も入っている。プロフィールに触れている。
✅ 確認クイズ: 「認知的容易性」を意識すると、メッセージのどこが変わりますか?(質問が具体的になり、相手が「何を返せばいいか」すぐわかるようになる。結果として返信のハードルが下がる。)
「プロフィール参照」効果
データ分析で一貫して確認されている効果があります。相手のプロフィールの具体的な内容に触れたメッセージは、返信率が約50%向上します。
なぜか? 理由はシンプルです。
- 差別化: 「よろしくお願いします」というコピペメッセージの中で、「あなたのプロフィールをちゃんと読みました」というメッセージは目立つ
- 関心の証明: 具体的に触れることで、「この人は自分に興味がある」と感じてもらえる
- 返しやすさ: 自分が書いたことへの反応なら、何を返せばいいかすぐわかる
プロフィール参照メッセージの型
「〜ですね!」型:
自転車で四国一周されたんですね!何日かかりました?
「共通点」型:
脱出ゲーム好きなんですね!僕も先月密室からの脱出行ってきたところです。どこのがお気に入りですか?
「好奇心」型:
プロフィールの猫ちゃん、めちゃくちゃかわいい…!何歳ですか?
日本のマッチングアプリでの注意点
日本のアプリには独自のコミュニケーション文化があります。
敬語のさじ加減: 最初のメッセージは基本的に敬語(です・ます調)が無難です。ただし、堅すぎるとビジネスメールのように感じられるので、適度にカジュアルな要素を混ぜるのがコツです。
絵文字の使い方: 日本のマッチングアプリでは、適度な絵文字使いが好印象です。ただし、絵文字だらけは逆効果。1〜2個がちょうど良いバランスです。
「いいね」と「メッセージ付きいいね」: メッセージ付きいいねが使えるアプリでは、積極的に活用しましょう。いいねだけの場合と比べてマッチ率が大幅に上がります。
「よろしくお願いします」問題: この定型句だけで終わるメッセージは、「挨拶」であって「会話の開始」ではありません。挨拶の後に必ず具体的な質問やコメントを添えましょう。
AIを使ったメッセージ準備
ファーストメッセージのアイデア出し:
「この人のプロフィールを見て、ファーストメッセージを考えたい。相手の情報:[趣味、写真の内容、バイオの内容]。認知的容易性を意識して、返しやすいメッセージを3パターン作ってください。(1) プロフィールの具体的な内容に触れたもの、(2) 共通点を活かしたもの、(3) 好奇心ベースのもの。それぞれ40〜90文字以内で。」
メッセージの添削:
「マッチングアプリで送ろうと思っているメッセージを添削してください:[あなたのメッセージ]。認知的容易性、パーソナライズ感、返しやすさの観点で改善点を教えてください。」
✅ 確認クイズ: 最近マッチした(またはマッチしたいと思う)相手のプロフィールから、「プロフィール参照メッセージ」を1つ考えてみましょう。
まとめ
- ファーストメッセージの最適な長さは40〜90文字(日本語だと1〜3文程度)
- 認知的容易性:相手が「何を返せばいいかすぐわかる」メッセージは返信率が高い
- プロフィールの具体的な内容に触れると返信率が約50%向上する
- 具体的な質問 + 自分の情報 + パーソナライズ = 返信される方程式
- 「よろしくお願いします」だけでは会話は始まらない
次のレッスン
メッセージが盛り上がって、いよいよデートの約束。次は「初デートの準備」——安全対策、研究に基づく会話トピック、自己開示の効果を学びます。
理解度チェック
まず上のクイズを完了してください
レッスン完了!