アプリと社内ツールを作る
ユーザーアカウント、フォーム、ダッシュボード、データ管理を備えたWebアプリと社内ツールを、コードなしで構築する。
🔄 Quick Recall: 前回のレッスンでWebサイトを構築した——情報を提示する場所。今回はもっと強力なものを作る——ユーザーがログインし、データを入力し、作業を進めるインタラクティブなアプリ。
Webサイトからアプリへ
Webサイトは「見る」もの。アプリは「使う」もの。この違いが重要。
| Webサイト | アプリ |
|---|---|
| 情報を掲載する | ユーザーが操作する |
| 全員に同じ内容を表示 | ユーザーごとに異なる内容 |
| 静的なコンテンツ中心 | 動的なデータ処理 |
| フォームは問い合わせ程度 | フォーム、ダッシュボード、ワークフロー |
アプリ設計の3ステップ
ステップ1:データモデルを設計する
アプリの骨格=データモデル。「何を保存して、データ同士をどうつなげるか」を最初に決める。
例:プロジェクト管理アプリ
[クライアント] → [プロジェクト] → [タスク] → [コメント]
↗
[チームメンバー]
| テーブル | 主なフィールド | 関連先 |
|---|---|---|
| クライアント | 会社名、担当者、連絡先 | → プロジェクト |
| プロジェクト | 名称、期限、ステータス | → クライアント、→ タスク |
| タスク | タイトル、期限、担当者、完了状態 | → プロジェクト、→ メンバー |
| メンバー | 名前、メール、ロール | → タスク |
以下のアプリのデータモデルを設計して:
アプリの目的:[説明]
主なユーザー:[誰が使う?]
管理したいデータ:[リスト]
各テーブル(エンティティ)について:
1. テーブル名
2. フィールド(列)のリスト
3. 他テーブルとの関連(1対多、多対多)
4. 必須フィールドと任意フィールドの区別
ステップ2:ユーザーロールを定義する
誰が何を見られて、何ができるか:
| ロール | 見られるもの | できること |
|---|---|---|
| 管理者 | すべてのデータ | すべての操作、設定変更 |
| マネージャー | 担当チームのデータ | タスクの割り当て、進捗管理 |
| メンバー | 自分の担当タスク | タスクの更新、コメント |
| クライアント | 自分のプロジェクト | 進捗確認、ファイルアップロード |
ステップ3:画面を設計する
データモデルとロールが決まったら、各ロールに必要な画面を設計:
管理者向け画面:
- ダッシュボード(全プロジェクトの概要)
- クライアント一覧/詳細
- プロジェクト一覧/詳細
- メンバー管理
クライアント向け画面:
- マイプロジェクト一覧
- プロジェクト詳細(進捗、ファイル)
- メッセージ
✅ Quick Check: 自分が作りたいアプリを考えて、テーブルを3つ挙げてみよう。そのテーブル同士の関係性は? データモデルが先に見えると、構築がスムーズになる。
日本の業務アプリ:kintoneの活用
kintone(サイボウズ)は日本企業で最も使われているノーコードアプリビルダー。
kintoneが得意なこと:
- 業務日報、申請管理、顧客管理
- ドラッグ&ドロップのフォームデザイン
- レコード間のリレーション
- ワークフロー(承認フロー)
- プラグインによる機能拡張
kintoneの制約:
- 外部公開向けのアプリには向かない(社内利用が中心)
- デザインのカスタマイズ性は限定的
- ユーザー単位の課金で大規模利用はコスト増
外部公開向けなら: Bubble(Webアプリ)、Glide(モバイル)、AppSheet(Googleワークスペース連携)が候補。
AIでアプリの設計図を作る
以下のアプリの完全な設計図を作って:
目的:[説明]
ユーザー数の見込み:[人数]
ユーザーの種類:[管理者、一般ユーザー等]
設計図に含めてほしいもの:
1. データモデル(テーブル、フィールド、リレーション)
2. ユーザーロールと権限
3. 画面一覧(各ロール別)
4. ワークフロー(データの流れ)
5. おすすめのノーコードプラットフォーム(理由つき)
6. 構築の優先順位(何から作るべきか)
Key Takeaways
- Webサイトは「見る」、アプリは「使う」——双方向のインタラクションが違い
- データモデル(何を保存し、どう関連づけるか)を最初に設計する——これがアプリの骨格
- ユーザーロールで「誰が何を見られるか」を明確に定義する——セキュリティと使い勝手の土台
- 日本ではkintoneが社内業務アプリのデファクトスタンダード
- 外部公開アプリにはBubble、Glide、AppSheetが候補
- AIにアプリの設計図を生成させると、抜け漏れのない構造設計が素早くできる
Up Next
レッスン5:自動化ワークフローの構築では、手作業を自動化して「自分がいなくても動く」ワークフローを作る。
理解度チェック
まず上のクイズを完了してください
レッスン完了!