自動化ワークフローの構築
アプリ間を連携し、手作業をなくし、ビジネスプロセスを自動で回す自動化ワークフローを、コードなしで構築する。
🔄 Quick Recall: 前回のレッスンでアプリの設計図を作った——データモデル、ユーザーロール、画面設計。今回は「人間がいなくても動く」自動化ワークフローの構築に進む。
なぜ自動化が重要か
ビジネスの中で「同じことを何度も手作業でやっている」タスクはないだろうか?
- フォームが送信されるたびにメールで通知
- 新しい顧客をスプレッドシートに手入力
- 請求書を毎月手動で作成
- 毎日のレポートを手でまとめる
これらはすべて自動化できる。一度設定すれば、自分がいなくても回り続ける。
自動化の3つの要素
トリガー → 条件チェック → アクション
トリガー: 何が自動化を起動するか
- フォーム送信
- スケジュール(毎日9時、毎月1日)
- メール受信
- データの変更(ステータスが「完了」に変わった等)
条件: いつ実行するか
- 金額が10万円以上の場合のみ
- 平日の営業時間内のみ
- 特定のカテゴリのデータだけ
アクション: 何をするか
- メール送信
- Slackに通知
- スプレッドシートに行を追加
- データベースのレコードを更新
- PDFを生成
実用的な自動化の例
1. 問い合わせ対応の自動化
トリガー:Webフォームが送信される
↓
アクション1:顧客に自動返信メールを送信
↓
アクション2:Slackの#問い合わせチャンネルに通知
↓
アクション3:スプレッドシートに記録
↓
条件:「緊急」フラグがある場合
↓
アクション4:担当者に直接通知
2. 日次レポートの自動化
トリガー:毎日17:00
↓
アクション1:売上データをスプレッドシートから取得
↓
アクション2:サマリーをフォーマット
↓
アクション3:Slackまたはメールでチームに送信
3. 新規顧客のオンボーディング
トリガー:CRMに新規顧客が追加される
↓
アクション1:ウェルカムメールを自動送信
↓
アクション2:プロジェクトテンプレートを自動作成
↓
アクション3:担当者をアサイン+通知
✅ Quick Check: 自分の仕事で「毎回同じ手順を繰り返しているタスク」を3つ挙げてみよう。それらは「トリガー→条件→アクション」で表現できる?
AIで自動化フローを設計する
以下の業務プロセスを自動化するワークフローを設計して:
現在の手作業:[説明]
発生頻度:[1日何回/週何回]
使用中のツール:[Gmail, Slack, スプレッドシート等]
ノーコード自動化ツール:[Zapier/Make/Power Automate]
設計してほしいこと:
1. トリガーは何にすべきか
2. 各ステップのアクション
3. 必要な条件分岐
4. エラーが起きた場合の対処
5. テストの方法
自動化の「地雷」を避ける
| 地雷 | 対処法 |
|---|---|
| 複雑すぎて壊れると原因不明 | 1ステップずつ構築・テスト |
| 意図しないループ(無限実行) | トリガー条件を厳密に設定 |
| エラー時にデータが消える | エラー通知の設定、ログの保存 |
| 自動化の全体像を誰も把握していない | ドキュメント化(何を/なぜ/どう) |
| API制限に引っかかる | 無料プランのAPI呼び出し制限を確認 |
日本のビジネスでの自動化ポイント
LINE連携: Zapier/MakeのLINE連携で、予約確認、リマインド、ステータス通知をLINEに自動送信可能。
承認フロー: 日本のビジネスでは稟議・承認が重要。kintoneやPower Automateなら承認ワークフローをノーコードで構築できる。
請求書自動化: MisocaやfreeeのAPIとZapier/Makeを連携すれば、見積り→請求→入金確認の流れを半自動化可能。
Key Takeaways
- すべての自動化はトリガー・条件・アクションの3要素で構成される
- 1ステップずつ構築してテスト——一度に全部作ると問題の原因が特定できない
- 自動化すべきは「反復的・ルールベース・頻繁」なタスク——判断が必要なものは人間に残す
- AIに業務プロセスを伝えれば、自動化フローの設計図を生成してくれる
- LINE連携、承認フロー、請求書自動化が日本のビジネスでの主要ユースケース
- 自動化のドキュメント化は将来の自分(と同僚)への贈り物
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