レッスン 4 14分

伝わるスライドの書き方

1スライド=1メッセージの原則を実践する。テキスト、ビジュアル、レイアウトの最適バランス。

スライドはポスターであり、原稿ではない

🔄 前のレッスンで、プレゼンの構成設計を学んだ。今回は、その構成を視覚的に実現するスライドの書き方に進む。

ビルボード(屋外広告)を想像してほしい。車で通り過ぎる3秒間で読めなければ、メッセージは伝わらない。

スライドも同じだ。聴衆がスライドを見る時間は数秒。その数秒で1つのメッセージが伝わるように設計する。

スライドライティングの原則

原則1:タイトルで結論を述べる

スライドタイトルはラベルではない。メッセージだ。

❌ ラベル(何が書いてあるかの説明)✅ メッセージ(このスライドの結論)
「売上推移」「売上は3四半期連続で前年超え」
「顧客分析」「エンタープライズ顧客の満足度が急落」
「コスト比較」「プランBはプランAより30%低コスト」
「次のステップ」「3月末までに承認が必要」

聴衆がタイトルだけ読んでもプレゼンの要点が追える——これが良いスライドタイトルの基準だ。

原則2:テキストを最小化する

要素推奨量
タイトル結論を1文で
箇条書き最大3つ、各1行
補足テキストなるべく省略
データ注釈必要最小限

詳細はあなたが口頭で話す。スライドはビジュアルアンカーとして機能させる。

原則3:ビジュアル階層を設計する

聴衆の視線がどう動くかを設計する:

  1. 最も重要な情報を最大に —— サイズ = 重要度
  2. コントラストで注目を誘導 —— 背景と強いコントラストのある色を使う
  3. 空白を恐れない —— 余白は「何もない」のではなく「重要な情報を際立たせる」機能がある
  4. 整列を統一 —— 左揃え or 中央揃え、混在させない

AIでスライドコピーを書く

テキストの多いスライドを簡潔にする

以下のスライドテキストを簡潔にしてください。

元のテキスト:
[テキストを貼り付け]

条件:
- タイトルはそのスライドの結論(1文)
- 箇条書きは最大3つ、各15文字以内
- 発表者が口頭で補足する情報は削除
- 要点だけ残す

ゼロからスライドコピーを生成する

以下のメインメッセージでスライドコピーを作成してください。

メッセージ:[伝えたいこと]
聞き手:[誰]
前後のスライド:[前後の文脈]

出力フォーマット:
- タイトル(結論を1文で)
- キーポイント(箇条書き、最大3つ)
- 推奨するビジュアル要素(チャート、図、アイコンなど)
- 発表者ノート(口頭で補足すべき内容)

Quick Check: 手元のスライドを1枚選び、タイトルを「ラベル」から「メッセージ」に書き換えてみよう。そのスライドの結論は何か?

スライドタイプ別の設計ガイド

タイトルスライド

  • プレゼンのテーマを端的に
  • サブタイトルに日付・発表者名
  • ビジュアルはシンプルに

データスライド

  • タイトルでデータの結論を述べる
  • チャートは1つだけ
  • 重要な数字をハイライト(色、サイズ)

比較スライド

  • 左右に並べるレイアウト
  • 違いを視覚的に明確に
  • 推奨する方をハイライト

引用スライド

  • 引用文を大きく
  • 出典を明記
  • 背景はシンプルに

CTAスライド(行動喚起)

  • 「次に何をしてほしいか」を明確に
  • 期限があれば記載
  • 連絡先やリンクを含める

日本のビジネスで気をつけること

情報密度のバランス: 日本の企業文化では、稟議で回覧されるスライドは「スライドだけで理解できる」必要がある。しかし情報を詰め込みすぎると読めない。解決策は、メインスライドはシンプルに保ち、詳細はAppendix(付録)に回すことだ。

フォントの選択: 日本語フォントはゴシック体(見出し向き)と明朝体(本文向き)の使い分けが重要。プレゼンではゴシック体が読みやすい。

数値表現: 大きな数値は「億」「万」単位で表示。全角/半角の統一も忘れずに。

Key Takeaways

  • スライドはポスターであり原稿ではない——数秒で読めるように
  • タイトルはラベルではなくメッセージ(結論を述べる)
  • テキストは最小化:タイトル + 箇条書き3つ以内
  • ビジュアル階層:サイズ、コントラスト、余白、整列
  • AIでテキストの簡潔化とスライドコピーの生成ができる
  • 日本のビジネスではスライドの独立性とAppendixの活用がカギ

Up next: 次のレッスンでは、データストーリーテリング——数字をストーリーに変えて記憶に残る方法を学ぶ。

理解度チェック

1. スライドのタイトルとして最も効果的なのは?

2. スライド上のテキスト量として適切なのは?

すべての問題に答えてから確認できます

まず上のクイズを完了してください

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