伝わるスライドの書き方
1スライド=1メッセージの原則を実践する。テキスト、ビジュアル、レイアウトの最適バランス。
スライドはポスターであり、原稿ではない
🔄 前のレッスンで、プレゼンの構成設計を学んだ。今回は、その構成を視覚的に実現するスライドの書き方に進む。
ビルボード(屋外広告)を想像してほしい。車で通り過ぎる3秒間で読めなければ、メッセージは伝わらない。
スライドも同じだ。聴衆がスライドを見る時間は数秒。その数秒で1つのメッセージが伝わるように設計する。
スライドライティングの原則
原則1:タイトルで結論を述べる
スライドタイトルはラベルではない。メッセージだ。
| ❌ ラベル(何が書いてあるかの説明) | ✅ メッセージ(このスライドの結論) |
|---|---|
| 「売上推移」 | 「売上は3四半期連続で前年超え」 |
| 「顧客分析」 | 「エンタープライズ顧客の満足度が急落」 |
| 「コスト比較」 | 「プランBはプランAより30%低コスト」 |
| 「次のステップ」 | 「3月末までに承認が必要」 |
聴衆がタイトルだけ読んでもプレゼンの要点が追える——これが良いスライドタイトルの基準だ。
原則2:テキストを最小化する
| 要素 | 推奨量 |
|---|---|
| タイトル | 結論を1文で |
| 箇条書き | 最大3つ、各1行 |
| 補足テキスト | なるべく省略 |
| データ注釈 | 必要最小限 |
詳細はあなたが口頭で話す。スライドはビジュアルアンカーとして機能させる。
原則3:ビジュアル階層を設計する
聴衆の視線がどう動くかを設計する:
- 最も重要な情報を最大に —— サイズ = 重要度
- コントラストで注目を誘導 —— 背景と強いコントラストのある色を使う
- 空白を恐れない —— 余白は「何もない」のではなく「重要な情報を際立たせる」機能がある
- 整列を統一 —— 左揃え or 中央揃え、混在させない
AIでスライドコピーを書く
テキストの多いスライドを簡潔にする
以下のスライドテキストを簡潔にしてください。
元のテキスト:
[テキストを貼り付け]
条件:
- タイトルはそのスライドの結論(1文)
- 箇条書きは最大3つ、各15文字以内
- 発表者が口頭で補足する情報は削除
- 要点だけ残す
ゼロからスライドコピーを生成する
以下のメインメッセージでスライドコピーを作成してください。
メッセージ:[伝えたいこと]
聞き手:[誰]
前後のスライド:[前後の文脈]
出力フォーマット:
- タイトル(結論を1文で)
- キーポイント(箇条書き、最大3つ)
- 推奨するビジュアル要素(チャート、図、アイコンなど)
- 発表者ノート(口頭で補足すべき内容)
✅ Quick Check: 手元のスライドを1枚選び、タイトルを「ラベル」から「メッセージ」に書き換えてみよう。そのスライドの結論は何か?
スライドタイプ別の設計ガイド
タイトルスライド
- プレゼンのテーマを端的に
- サブタイトルに日付・発表者名
- ビジュアルはシンプルに
データスライド
- タイトルでデータの結論を述べる
- チャートは1つだけ
- 重要な数字をハイライト(色、サイズ)
比較スライド
- 左右に並べるレイアウト
- 違いを視覚的に明確に
- 推奨する方をハイライト
引用スライド
- 引用文を大きく
- 出典を明記
- 背景はシンプルに
CTAスライド(行動喚起)
- 「次に何をしてほしいか」を明確に
- 期限があれば記載
- 連絡先やリンクを含める
日本のビジネスで気をつけること
情報密度のバランス: 日本の企業文化では、稟議で回覧されるスライドは「スライドだけで理解できる」必要がある。しかし情報を詰め込みすぎると読めない。解決策は、メインスライドはシンプルに保ち、詳細はAppendix(付録)に回すことだ。
フォントの選択: 日本語フォントはゴシック体(見出し向き)と明朝体(本文向き)の使い分けが重要。プレゼンではゴシック体が読みやすい。
数値表現: 大きな数値は「億」「万」単位で表示。全角/半角の統一も忘れずに。
Key Takeaways
- スライドはポスターであり原稿ではない——数秒で読めるように
- タイトルはラベルではなくメッセージ(結論を述べる)
- テキストは最小化:タイトル + 箇条書き3つ以内
- ビジュアル階層:サイズ、コントラスト、余白、整列
- AIでテキストの簡潔化とスライドコピーの生成ができる
- 日本のビジネスではスライドの独立性とAppendixの活用がカギ
Up next: 次のレッスンでは、データストーリーテリング——数字をストーリーに変えて記憶に残る方法を学ぶ。
理解度チェック
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