よくある失敗
AI活用でよくある間違いと、その具体的な修正方法を学びます。
失敗から学ぶのが最速ルート
🔄 Quick Recall: ここまでで、プロンプトの基本構造(レッスン3)、コンテキストの渡し方(レッスン4)、出力フォーマット(レッスン5)を学びました。でも知識があっても、実践では思わぬ落とし穴にハマることがあります。
ここからは、AI活用でよくある7つの失敗パターンと、その修正方法を見ていきます。
失敗1:あいまいな指示
よくある例:
マーケティングについて教えて
問題: 範囲が広すぎて、AIが何を返すべきかわからない。教科書的な概論が返ってくる。
修正版:
BtoB SaaS企業(従業員50名)のマーケティング担当者として、
月間予算30万円で見込み客を獲得するための
コンテンツマーケティング戦略を3つ提案してください。
各戦略の期待ROIと実施難易度を含めてください。
失敗2:一度に全部を頼む
よくある例:
事業計画書を全部作って。市場分析、財務計画、マーケティング戦略、組織図、全部含めて。
問題: タスクが大きすぎて、各セクションが浅くなる。
修正方法: ステップに分ける。
[1] まず市場分析のセクションを作成
[2] フィードバックを伝えて修正
[3] 次に財務計画のセクションへ
✅ Quick Check: 大きなタスクをAIに依頼するとき、なぜステップに分けた方が良いのですか?(各部分の品質を高められるから)
失敗3:ファクトチェックをしない
AIが自信たっぷりに「〜の調査によると」と書いてきても、その調査が存在しない場合があります。
特に要注意なデータ:
- 統計数値と出典
- 法律・規制の内容
- 人名や組織名
- URLやリンク先
対策: 重要な事実は必ず一次ソースで確認。AIに「出典を明記して」と指示するのも有効ですが、その出典自体も確認が必要です。
失敗4:フィードバックが具体的でない
ダメなフィードバック:
もっと良くして
良いフィードバック:
以下の3点を修正してください:
1. 冒頭の段落をもっと簡潔に(現在の半分の長さで)
2. 専門用語「KPI」を初出時に定義を追加
3. 最後にアクションプランを3つ追加
失敗5:機密情報を入力する
ChatGPTやClaudeに入力した内容は、設定によってはAIの学習に使われる可能性があります。
絶対に入力してはいけないもの:
- 顧客の個人情報
- 社内の機密データ
- パスワードやAPIキー
- 未公開の財務情報
対策:
- ダミーデータで置き換えてから入力する
- 企業向けプラン(データが学習に使われない設定)を使う
- チャット履歴をオフにする設定を確認する
✅ Quick Check: 顧客リストの分析をAIに頼む場合、どんな対策が必要ですか?(個人情報をダミーデータに置き換える)
失敗6:AIの回答をそのまま使う
AIの出力はドラフト(下書き)です。最終成果物ではありません。
推奨ワークフロー:
- AIでドラフトを生成
- 自分の専門知識でレビュー
- 事実確認・修正
- 自分の言葉で調整
- 最終チェック
失敗7:同じアプローチに固執する
うまくいかないプロンプトを微調整し続けるより、アプローチを変えた方が早いことがあります。
試す価値のある変更:
- 役割の指定を変える
- 質問の切り口を変える
- 具体例を先に提示する
- 段階的に質問する
Key Takeaways
- あいまいな指示 → 具体的に書く(5W1Hを意識)
- 大きなタスク → ステップに分割する
- AIの回答 → 必ずファクトチェックする
- フィードバック → 「何を」「どう」変えるか具体的に
- 機密情報 → 絶対に入力しない(ダミーデータを使う)
- AIの出力 → ドラフトとして扱い、自分でレビューする
Up Next
失敗パターンを知ったところで、次はレベルアップの時間です。レッスン7では、Chain-of-Thought、Few-Shot、ロール設定など、一段上のプロンプトテクニックを学びます。
理解度チェック
まず上のクイズを完了してください
レッスン完了!