絵コンテとビジュアル設計
台本を映像に変換する絵コンテの作り方。カット割り、B-ロール計画、ショットリストでムダのない撮影準備を。
🔄 Quick Recall: 前回のレッスンで学んだ台本の4部構成(フック → 予告 → 本体 → CTA)。台本で「何を言うか」は決まった。今回は「何を見せるか」を決める。
台本だけでは動画は作れない
台本を完璧に書いた。でもカメラの前に立つと、こう思う。
「このパート、どのアングルで撮ればいい?」「画面切り替えはどこで入れる?」「B-ロールっていつ撮るんだっけ?」
台本は「言葉の設計図」。絵コンテは「映像の設計図」。両方揃って初めて、撮影がスムーズに進む。
絵コンテの基本要素
絵コンテは各カットに4つの情報を入れる:
| 要素 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 映像 | 視聴者が見るもの | デスクでタイピングするクロースアップ |
| 音声 | 聞こえるもの | 「この方法で作業時間が半分に…」 |
| 時間 | カットの長さ | 5秒 |
| つなぎ | 次のカットへの切り替え | カット / フェード / スワイプ |
絵を描く必要はない。棒人間と四角で十分。
┌─────────────────────┐
│ │
│ [映像の説明] │
│ │
├─────────────────────┤
│ ショット: ワイド/ミディアム/CU │
│ 音声: 「台本のセリフ」 │
│ 長さ: 5秒 │
│ メモ: 左にパン │
└─────────────────────┘
AIで絵コンテを作る
台本をAIに渡して、映像プランに変換する:
以下の動画台本を絵コンテに変換してください。
[台本を貼り付け]
各セクションについて以下を記述:
1. 映像の説明(何が画面に映っているか)
2. カメラアングル/ショットタイプ
(ワイド、ミディアム、クロースアップ、画面共有)
3. 各カットの長さ
4. 次のカットへのトランジション
(カット、フェード、スワイプ)
5. B-ロールやグラフィックの指示
6. テロップやローワーサード
番号付きリストで出力してください。
ショットタイプの使い分け
| ショット | 何を映すか | 使うタイミング |
|---|---|---|
| ワイド | 全体の空間 | オープニング、場面転換 |
| ミディアム | 腰から上 | トーク、解説 |
| クロースアップ | 顔やディテール | 感情、強調 |
| 肩越し | 視聴者目線 | デモ、画面操作 |
| 画面共有 | PC/スマホ画面 | チュートリアル |
| B-ロール | 補助映像 | 切り替え、視覚的変化 |
| テロップ | 画面上のテキスト | 要点、数字 |
30秒ルール: 同じショットタイプを30秒以上続けない。視聴者の目は「変化」を求めている。
✅ Quick Check: 5分のチュートリアル動画を「画面共有+ナレーション」の1カットだけで作る計画。何が問題?——どんなに良い内容でも同じ画面が5分続くと集中力が切れる。カメラに向かって話す→画面共有→要点のテロップ→手元のクロースアップ、と映像を切り替えることで視聴者の注意を維持できる。
B-ロールの計画
B-ロールは「あとで適当に撮ろう」ではなく、事前に計画する:
文脈B-ロール: 環境やセットアップを見せる(例:カフェで作業する手元) 説明B-ロール: 説明している内容を映像で見せる(例:ストレッチの動き) 象徴B-ロール: アイデアを視覚的に表現する(例:時計が回る=時間短縮) つなぎB-ロール: メイン映像のカット間をつなぐ(例:タイピングの手元)
動画のテーマ:[テーマ]
主なポイント:
1. [ポイント1]
2. [ポイント2]
3. [ポイント3]
各ポイントについて以下を提案してください:
- 自分で撮影できるB-ロール案を2つ
- バックアップとしてのストック映像オプション1つ
- 各B-ロールの適切な長さ
- タイムライン上での挿入ポイント
絵コンテからショットリストへ
絵コンテは「クリエイティブプラン」。ショットリストは「撮影チェックリスト」。
| # | シーン | ショット | 説明 | 機材 | 場所 | 長さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | イントロ | ミディアム | デスクで話す | カメラ、リングライト | 書斎 | 15秒 |
| 2 | イントロ | CU | キーボードの手元 | カメラ | 書斎 | 5秒 |
| 3 | デモ | 画面共有 | アプリ操作 | 画面キャプチャ | デスクトップ | 90秒 |
撮影効率のコツ: 台本の順番ではなく、場所別にまとめて撮る。ショット1、5、8が同じ書斎なら、連続で撮影して編集で並べ替える。
プラットフォーム別の絵コンテ
YouTube(長尺): 詳細な絵コンテ、チャプター計画、B-ロールの多様性が必須
TikTok / Reels(短尺): 3〜5カットのシンプルな構成、最初のフレームがサムネイルになる
チュートリアル: 画面共有+顔のコンビ、ステップ番号のテロップ
トーキングヘッド: 複数のカメラアングルまたは焦点距離の切り替え、B-ロールで変化
Key Takeaways
- 絵コンテは「映像の設計図」——台本(言葉の設計図)と合わせて初めて撮影に入れる
- 各カットに映像・音声・時間・つなぎの4要素を記述する
- 30秒ルール:同じショットタイプを30秒以上続けると離脱率が上がる
- B-ロールは「あとで撮る」ではなく事前計画が鉄則
- ショットリストは台本順ではなく場所別にグルーピングして撮影効率を最大化
Up Next
レッスン4:撮影と制作ワークフローでは、絵コンテをもとに実際の撮影に入る——照明、音声、カメラ設定のコツと効率的な撮影の進め方を学ぶ。
理解度チェック
まず上のクイズを完了してください
レッスン完了!