レッスン 6 15分

職場のEQ:チーム・リーダーシップ・フィードバック

職場の課題にEQを適用する——チームダイナミクス、フィードバックの授受、社内政治、エンパシーリーダーシップ。

🔄 Quick Recall: 前回のレッスンでプレッシャー下の感情調整を学んだ——90秒ルール、認知的再評価、「我慢」と「調整」の違い。今回はすべてのEQスキルを、起きている時間の大半を過ごす場所に適用する:職場。

職場は感情のアリーナ

職場には感情がないと思いがち。「仕事だから」「プロフェッショナルだから」。

でも実際には、キャリアを左右する判断の多くが感情に影響されている。昇進を逃した悔しさ。評価面談の緊張。同僚との微妙な力関係。「あの人がまた…」という日々の小さな苛立ち。

日本の職場は特に感情の扱いが複雑。報連相、根回し、忖度、上下関係——すべてが「空気を読む」力を要求する。

フィードバックを「伝える」EQ

サンドイッチ法の限界

「褒める → 指摘 → 褒める」は古典的だが、多くの人が構造を見抜く。「褒めのあとは本題(ダメ出し)が来る」と身構えてしまう。

より効果的:SBI法

ステップ内容
S(Situation)具体的な場面「先週のクライアント会議で」
B(Behavior)観察した行動「質問に対する回答がデータなしだった」
I(Impact)その影響「クライアントの信頼度が下がった印象がある」

日本語では「先週のクライアント会議の件なのですが(S)、質問への回答でデータの裏付けがなかったように見えました(B)。先方の反応が少し硬くなった気がして(I)」という流れ。

フィードバックを「受ける」EQ

AIにフィードバックを受ける練習をしてもらいたい。

あなたは私の上司役を演じてください。
以下のフィードバックを伝えてください:
[フィードバック内容]

私が防御的になったら指摘してください。
うまく受け取れたら教えてください。

受けるときの3ステップ

  1. 聞く ——反論は後。「最後まで聞かせてください」
  2. 確認する ——「つまり〇〇ということですね?」
  3. 感謝する ——「伝えてくれてありがとうございます。考えさせてください」

Quick Check: 上司から「プレゼンの構成が分かりにくい」と言われた。反射的に「でも時間がなくて…」と言い訳が出そうになる。EQ的には?——まず聞く。「具体的にどの部分が分かりにくかったですか?」と確認。その情報を持ち帰って改善する。言い訳は防御反応であって解決ではない。

会議のEQ

日本の会議は「空気」で動くことが多い。発言しにくい空気、決まっている空気、反対できない空気。

場面EQの低い対応EQの高い対応
上司の提案に違和感黙って従う「〇〇という方向性はよく分かります。一点だけ確認なのですが…」
部下がミス皆の前で叱る1対1で「何が起きたか教えて」
議論が平行線声が大きい人が勝つ「両方の意見を整理しませんか」
自分の提案が無視された怒りを溜める「先ほどの件、もう少し説明させてもらえますか」

感情労働を認識する

感情労働とは「職場の期待に合わせて感情を管理する努力」:

  • クレーム対応で笑顔を保つ
  • 上司の理不尽な要求に冷静に対応する
  • チームの士気を保つために不安を見せない
  • 板挟みの中で両方の味方をする

これは実在する消耗。認知的・身体的な労働と同じようにエネルギーを使う。自分の感情労働を認識し、回復の時間を意図的に取ることが、燃え尽きの防止になる。

Key Takeaways

  • フィードバックは「人格の評価」ではなく「行動の改善データ」——リフレームで痛みが軽減する
  • SBI法(状況→行動→影響)はサンドイッチ法より構造が見抜かれにくい
  • チーム対立の解決は「根本ニーズの特定」がカギ——表面の主張と裏のニーズは違う
  • 日本の会議文化でEQを発揮するには「和を保ちつつ率直に」のバランスが必要
  • 感情労働は実在する消耗——認識し、回復時間を取ることが燃え尽き防止になる

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レッスン7:人間関係のEQでは、職場から家庭に場面を移す。パートナー、家族、友人との関係にEQスキルを適用する——そして「なぜ家庭の方が難しいのか」を理解する。

理解度チェック

1. フィードバックを受けるときの感情的な痛みを軽減するには?

2. チームで2人のメンバーが対立したとき、リーダーが最初にすべきことは?

3. 「感情労働」とは?

すべての問題に答えてから確認できます

まず上のクイズを完了してください

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