株式・債券・ETFの基本
3つの基本的な投資対象を理解する。株式・債券・ETFの仕組み、使い分け、そして組み合わせ方を学ぶ。
投資の3つの材料
すべての投資ポートフォリオ——初心者の10万円から何十億円のファンドまで——は同じ3つの材料で作られる。株式、債券、そしてそれらをまとめたファンド。この3つを理解することが、以降すべての土台になる。
料理に例えると、どんな料理を作る前にも「タンパク質、炭水化物、脂質」の役割を知る必要がある。投資も同じで、まず「株式、債券、ETF」の役割を知ることから。
株式:企業の一部を持つ
株式を買うと、その企業の所有権を手に入れる。企業のごく小さな一部のオーナーになる。
たとえ話: 友人がラーメン屋を開くとする。開業資金1,000万円が必要で、100万円出せば10%のオーナーになれると言われた。店が繁盛すれば10%の価値は大きく上がる。失敗すれば100万円を失う。
株式はこれと同じ——ただし友人のラーメン屋の代わりにトヨタやソニーや何千もの企業が対象で、10%の代わりに0.0001%のオーナーになる。
株式の利益の出し方:
1. 値上がり益(キャピタルゲイン) 1,000円で買い、企業が成長して1,500円に。売れば500円の利益。
2. 配当 一部の企業は利益を株主に分配する。持っているだけで定期的に収入が入るイメージ。
株式のリスク:
- 株価は下がることがある——大きく、速く
- 個別企業は倒産する可能性もある
- 短期的な価格は不安定で予測困難
[企業名]の株について、完全な初心者向けに説明して。
この企業は何をしている? どうやって利益を出している?
上がる理由(強気シナリオ)と下がる理由(弱気シナリオ)は?
投資判断に何を見ればいい?
債券:お金を貸す
債券を買うと、お金を貸し付けることになる。借り手(企業や政府)が利息付きで返してくれると約束する。
たとえ話: 友人が100万円を1年間貸してほしいと言う。年利2%(2万円の利息)を付けて、1年後に100万円を返すと。これが債券の基本的な仕組み。
債券の利益の出し方:
1. 利息(クーポン) 定期的な支払い——通常は半年ごと——で固定利率。
2. 元本の返還 満期になると(貸付期間が終わると)、投資した元本が返ってくる。
債券のリスク:
- 金利が上がると、固定利率の債券の魅力が下がる(価格下落)
- 借り手がデフォルト(返済不能)になる可能性
- インフレが固定支払いの実質的な価値を目減りさせる
日本の債券:
| 種類 | 発行体 | リスク | リターン目安 |
|---|---|---|---|
| 個人向け国債(変動10年) | 日本政府 | 非常に低い | 低い(最低0.05%保証) |
| 社債(投資適格) | 大企業 | 中程度 | 中程度 |
| 外国債券 | 海外政府・企業 | 為替リスクあり | 高め |
ポイント: 債券は一般的に株式より安全だが、長期のリターンは低い。ポートフォリオのシートベルト——普段は地味だが、必要なときに効く。
ETF:いいとこ取り
ETF(上場投資信託)は、1つ買うだけで多くの投資対象に分散できるパッケージ商品。
たとえ話: ラーメン屋1軒に投資する代わりに、全国すべてのラーメン屋にほんの少しずつ投資すると想像してほしい。3軒が潰れても、ラーメン業界全体が成長していれば利益が出る。
日本で人気のETF・投資信託:
| タイプ | 代表的な商品 | 用途 |
|---|---|---|
| 全世界株式 | eMAXIS Slim全世界株式(オルカン) | ポートフォリオの中核 |
| 全米株式 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 米国成長の取り込み |
| 日本株式 | eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) | 国内株式への投資 |
| 先進国債券 | eMAXIS Slim先進国債券 | 安定性の確保 |
| バランス型 | eMAXIS Slimバランス(8資産均等) | 1本で分散 |
なぜ初心者にETF(投資信託)がおすすめか:
- 即座に分散: 1本で世界中の何千もの企業に投資
- 低コスト: 信託報酬は年0.05%〜0.2%程度
- シンプル: 個別企業を調べる必要なし
- 少額から: 100円から積立可能(SBI証券、楽天証券)
✅ Quick Check: 友人が「1銘柄に全力投資した。この企業を信じてるから」と言ったとする。この友人が見落としているリスクは何?
3つをどう組み合わせるか
1つだけ選ぶのではなく、組み合わせるのがポイント:
株式: 高いリターンの可能性 + 高いリスク
債券: 低いリターンの可能性 + 低いリスク
ETF: 株式や債券をまとめて手軽に持てる手段
典型的な初心者ポートフォリオの例:
- 株式系ETF 70% — 長期的な成長
- 債券系ETF 30% — 安定と収入
お金が必要になる時期(退職、住宅購入)が近づくにつれて、徐々に債券の割合を増やす。詳しくはレッスン4で。
AIで投資比較
投資初心者で投資期間は20年です。以下の2つの選択肢を比較して:
選択肢A:全世界株式インデックスファンド(eMAXIS Slim全世界株式)
選択肢B:[企業名]の個別株
比較ポイント:
1. 分散性
2. 過去の平均年間リターン
3. 最悪のシナリオ(過去最大の年間損失)
4. 手数料とコスト
5. 管理の手間
6. 初心者にはどちらが適切か、その理由
Key Takeaways
- 株式は所有権(高リスク・高リターンの可能性)、債券は貸付(低リスク・安定収入)
- ETF(投資信託)は多くの投資対象を1本にまとめたパッケージで、即座に分散投資ができる
- 分散投資は1つの投資先が不調でもポートフォリオ全体の壊滅を防ぐ
- 初心者はまず幅広いインデックスファンドから始めるのが無難
- 株式と債券の適切な比率は、タイムラインとリスク許容度で決まる(レッスン4-5で詳しく)
- AIを使えば、どんな投資商品も平易な言葉でリサーチ・比較できる
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