買掛金と売掛金
キャッシュフローに最も影響する2つの勘定——支払うべきお金と受け取るべきお金の管理方法をマスターする。
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キャッシュフローの生命線
🔄 前回のおさらい: レッスン5で利益と現金は別物だと学びました。その差を生む主な原因が買掛金と売掛金です。
損益計算書は好調な月を示している。しかし顧客の支払いが遅れ、仕入先は今すぐ支払いを求めてくる。利益が出ているのに資金不足——同時に起こりうる。
このレッスンの終わりに、キャッシュフローの両面——入金と出金を管理できるようになります。
売掛金:受け取るべきお金
仕組み
作業を完了し請求書を送っても、すぐに入金されるとは限らない。典型的なサイクル:
- 作業を完了する — サービスを提供
- 請求書を送る — 支払条件を記載(末締め翌月末払い等)
- 売掛金を記帳する — 借方:売掛金、貸方:売上
- 入金を受ける — 借方:現金、貸方:売掛金
- 完了 — 請求書が支払われ、売掛金がクリア
支払条件の種類
| 条件 | 意味 | よく使う場面 |
|---|---|---|
| 受領時即支払 | すぐに支払い | 小規模案件 |
| 月末締め翌月15日払い | 月末締めで翌月15日まで | 中小企業間取引 |
| 月末締め翌月末払い | 月末締めで翌月末まで | 業界標準 |
| 月末締め翌々月末払い | 月末締めで翌々月末まで | 大企業との取引 |
| 早期割引 | 早く払えば割引 | 取引先関係の強化 |
エイジングレポート(売掛金年齢表)
売掛金管理で最も重要なツール。未回収請求書を経過期間で分類:
| 取引先 | 当月 | 1-30日 | 31-60日 | 61-90日 | 90日超 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A社 | 250,000 | 250,000 | ||||
| B社 | 180,000 | 180,000 | ||||
| C社 | 320,000 | 320,000 | ||||
| D社 | 95,000 | 95,000 |
危険信号:
- 60日超は積極的にフォローアップが必要
- 90日超は貸倒れとして償却の検討が必要
- 特定の顧客が常に遅延→取引条件の見直しか前払い要求を検討
✅ 確認クイズ: 売掛金の合計残高だけを見るより、エイジングレポートの方が有用なのはなぜか?
早く入金してもらう方法
実際に効果のある方法:
- 即座に請求書を送る。 待たない。作業完了日に請求書を発行。
- 支払いを簡単にする。 銀行振込、クレジットカード、オンライン決済に対応。
- 支払条件を短縮する。 翌月末払いを翌月15日払いに。多くの顧客は期限ギリギリに支払う。
- 早期支払い割引を提供。 10日以内の支払いで2%割引など。
- 一貫してフォローアップ。 期限後7日、14日、30日で丁寧にリマインド。
- 前受金を要求する。 大型案件では25〜50%の着手金を受け取る。
買掛金:支払うべきお金
仕組み
反対側:請求書を受け取ったがまだ支払っていない。
- 商品・サービスを受領する — 仕入先が納品
- 請求書を受け取る — 仕入先から請求
- 買掛金を記帳する — 借方:費用、貸方:買掛金
- 支払いをする — 借方:買掛金、貸方:現金
- 完了 — 支払い済み、買掛金がクリア
戦略的な支払い管理
支払い管理はただ請求書を払うだけではない。タイミングの戦略。
早めに支払うケース:
- 早期支払い割引がある
- 取引関係を強化したい
- 手元資金に余裕がある
期限通りに支払うケース:
- 手元資金を温存したい
- 早期支払い割引がない
- 資金繰りがタイトな時期
遅延は絶対に避ける。 信頼関係を壊し、遅延金が発生し、今後の取引条件が不利になる。
買掛金の週次ワークフロー
週1回:
- 受け取った請求書をすべてレビュー
- 新しい買掛金を記帳
- 今後の支払期限を確認
- 今週の支払いをスケジュール
- 支払済み請求書をファイリング
キャッシュフロー管理
買掛金と売掛金が合わさってキャッシュフローのタイミングを決める:
作業完了 → 請求(売掛金発生) → 入金待ち → 現金が入る
↕
仕入れ → 請求書受領(買掛金発生) → 支払期限 → 現金が出る
支出と入金の間隔がキャッシュ・コンバージョン・サイクル。短いほど良い。
キャッシュフロー戦略
| 戦略 | アクション | 効果 |
|---|---|---|
| 売掛金の回収加速 | 即時請求、支払条件短縮 | 入金が早くなる |
| 買掛金の支払い最適化 | 支払期限をフル活用(誠実に) | 出金が遅くなる |
| ギャップの縮小 | 前受金要求、早期割引提供 | 資金ギャップが小さくなる |
| 資金バッファの構築 | 2〜3ヶ月分の経費を預金に確保 | 閑散期を乗り越える |
やってみよう
以下の請求書でエイジングレポートを作成しよう(今日は2月16日):
- 請求書#101:20万円、1月5日発行、未入金
- 請求書#102:35万円、1月20日発行、未入金
- 請求書#103:12万円、12月1日発行、未入金
- 請求書#104:8万円、2月1日発行、未入金
各請求書を「当月、1-30日、31-60日、61-90日、90日超」に分類してみよう。
回答を見る
- #101:31-60日(20万円)
- #102:1-30日(35万円)
- #103:61-90日(12万円)
- #104:1-30日(8万円)
12月の請求書は要注意——90日に近づいている。早急なフォローアップが必要。
AIの活用
以下のプロンプトを試す:
「売掛金の督促メールテンプレートを作成してください。期限後7日、14日、30日の3パターン。丁寧だが毅然とした口調で。」
「以下の未回収請求書があります[日付と金額のリストを貼り付け]。エイジングレポートを作成し、優先的に対応すべきものを提案してください。」
AIは督促メールの下書き、エイジングレポートの生成、回収戦略の提案ができる。請求書ジェネレータースキルと組み合わせれば完全なワークフローになる。
まとめ
- 売掛金(AR)は顧客があなたに支払うべきお金——貸借対照表上の資産
- 買掛金(AP)はあなたが仕入先に支払うべきお金——貸借対照表上の負債
- エイジングレポートは未回収請求書の追跡に不可欠
- キャッシュフロー管理は売掛金の回収と買掛金の支払いのタイミング差を最適化すること
- 即座に請求し、支払いを簡単にし、一貫してフォローアップ
次のレッスン
レッスン7:確定申告の準備で、年間を通じて帳簿を整理し、申告シーズンをストレスフリーにする方法を学びます。
理解度チェック
まず上のクイズを完了してください
レッスン完了!