確定申告の準備
年間を通じて帳簿を整理し、確定申告シーズンを効率的・正確・ストレスフリーにする方法を学ぶ。
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パニックからプロセスへ
🔄 前回のおさらい: レッスン6で買掛金と売掛金によるキャッシュフロー管理を学びました。ここでこれまでの簿記スキルを総動員し、確定申告の準備をスムーズにします。
確定申告シーズンはストレスでなくていい。帳簿がきれいなら、申告準備はただの集計作業——すでにある数字を正しい書類に入れるだけ。
このレッスンの終わりに、年間を通じた申告準備システムが構築でき、毎年の慌ただしさがなくなります。
通年アプローチ
多くの人は確定申告を年1回のイベントとして扱う。賢い事業主は継続的なプロセスにしている。
月次の習慣(15分):
- すべての取引を分類
- 銀行照合を実行
- 経費の領収書をファイリング
- 異常な取引をメモ
四半期の習慣(30分):
- 収益と費用をレビュー
- 消費税の計算と確認
- 費用カテゴリーの調整
- 財務データのバックアップ
年次の習慣(2〜3時間):
- 最終的な財務諸表を生成
- 控除の証拠書類を整理
- 見落としている控除がないか確認
- 申告書の作成、または税理士への引き渡し
よくある経費控除
適切に記帳していれば、すでに証拠書類がそろっているはず。
事業経費
- 家賃 — オフィス、コワーキングスペース、倉庫
- 水道光熱費 — 電気、インターネット、電話(事業分)
- 保険料 — 事業用保険、賠償責任保険
- 消耗品費 — 文房具からプリンターインクまで
- ソフトウェア利用料 — サブスク、クラウドサービス、ツール
自宅オフィス経費(家事按分)
自宅の一部を事業に使用している場合:
- 按分計算: 自宅の床面積に対する事業スペースの割合を計算
- 対象経費: 家賃(持ち家は減価償却)、水道光熱費、インターネット、修繕費
- 例: 60㎡のマンションで10㎡を仕事に使用→按分率約17%
旅費交通費と接待交際費
- 出張費 — 交通費、宿泊費(100%控除)
- 接待交際費 — 取引先との飲食(要記録)
- 通勤費 — 事業上の移動(電車代、ガソリン代)
研修・自己投資
- セミナー・研修費 — このコースを含む
- 書籍・雑誌 — 業務関連の出版物
- 資格取得費 — 業務に直結する資格
設備・備品
- PC・機器 — ノートPC、モニター、周辺機器
- 家具 — デスク、椅子(事業用)
- 10万円未満の備品 — 即時経費計上(少額減価償却資産)
- 10〜30万円 — 青色申告なら一括償却可能
✅ 確認クイズ: 60㎡の自宅で15㎡を事業専用に使っている場合、按分率は何%?
領収書管理
税務署は経費控除に証拠書類を求める。機能するシステムを構築する:
デジタルファースト
- 領収書は受け取ったらすぐ撮影
- 専用アプリを活用 — freee、マネーフォワード、弥生会計のスマホ版
- 即座にカテゴリー分け — 勘定科目に合わせる
- 月別・カテゴリー別にフォルダ保存
- 定期バックアップ — クラウドストレージ
保管期間
| 書類 | 保管期間 |
|---|---|
| 確定申告書の控え | 7年 |
| 収入関連書類 | 7年 |
| 経費の領収書 | 7年(白色は5年) |
| 通帳・銀行明細 | 7年 |
| 資産購入記録 | 資産保有期間+7年 |
| 契約書 | 契約終了後10年 |
| 開業届・設立関連書類 | 永久 |
消費税と予定納税
消費税(インボイス制度対応)
2023年10月からインボイス制度が開始。適格請求書発行事業者は:
- 消費税の申告義務あり
- 原則課税か簡易課税を選択
- 記帳時に消費税区分を正確に記録
予定納税
前年の所得税額が15万円以上→予定納税の通知が届く:
- 第1期: 7月
- 第2期: 11月
- 確定申告: 翌年3月15日に精算
計算の基本
- 前年の所得を確認
- 経費控除を差し引く
- 課税所得に税率を適用
- 各種控除を適用
- 予定納税額を差し引いて最終税額を算出
確定申告パケットの準備
申告時、以下の書類を1時間以内にまとめられるのが理想:
収入の証拠
- 年間損益計算書(帳簿から)
- 支払調書(取引先から受領)
- 銀行利息の通知
- その他の収入書類
経費の証拠
- 勘定科目別の経費集計
- 主要経費の領収書
- 家事按分の計算書
- 交通費の記録
- 保険料の支払証明
財務諸表
- 年末の損益計算書
- 年末の貸借対照表(青色申告)
- 前年の確定申告書の控え
事業情報
- マイナンバー
- 開業届の控え
- 青色申告承認申請書の控え
AIの活用
以下のプロンプトを試す:
「私は[職種]のフリーランスで自宅で仕事をしています。日本の個人事業主としてよくある経費控除で、見落としやすいものを教えてください。各項目に必要な証拠書類も。」
「以下の経費リストをレビューし、確定申告で控除できる可能性があるのに現在申告していないものをフラグしてください:[経費リストを貼り付け]」
AIは見落としがちな控除の発見と必要書類の説明が得意。ただし税法は頻繁に改正されるため、最終的な判断は税理士に確認すること。
まとめ
- 確定申告の準備は通年プロセスであり年1回のイベントではない
- 月次の分類と照合で申告シーズンの混乱を解消
- 主な控除を把握:家事按分、旅費交通費、設備、研修費
- 領収書は即座に撮影・分類——デジタルファーストアプローチ
- 予定納税の期限を把握しペナルティを回避
- 書類は7年保管が安全基準
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