総合演習:簿記の1サイクル
学んだすべてを活用し、1ヶ月分の取引記録から財務諸表作成まで簿記の全サイクルを実践する。
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サイクルの全体像
🔄 前回のおさらい: レッスン7で通年の確定申告準備システムを構築しました。ここですべてを統合し、1ヶ月分の簿記サイクルを通しで実践します。
勘定科目表、取引記録、照合、財務諸表、売掛・買掛金、申告準備——各パーツを個別に学んだ。いよいよすべてを一度に行う。
この総合演習では小規模コンサルティング事業の1ヶ月間をシミュレーション。各ステップに取り組み、生の取引データから完成した財務諸表までの全サイクルを完了する。
シナリオ
あなたはマーケティングコンサルタント。2026年1月の取引:
第1週:
- 1月2日:A社から45万円入金(請求書#201、12月15日発行分)
- 1月3日:1月の家賃15万円を振込で支払い
- 1月5日:事務用品1.2万円をビジネスカードで購入
第2週:
- 1月8日:B社のプロジェクト完了、60万円を請求(末締め翌月末払い)
- 1月10日:インターネット利用料9,500円が自動引落し
- 1月12日:C社から次のプロジェクトの着手金20万円を受領
第3週:
- 1月15日:予定納税22万円を振込で支払い
- 1月18日:新しいモニター4.5万円をビジネスカードで購入
- 1月20日:D社のプロジェクト完了、35万円を請求(翌月15日払い)
第4週:
- 1月22日:B社から60万円入金(請求書全額支払い)
- 1月25日:クレジットカード前月分残高5.7万円を支払い
- 1月28日:事業主貸30万円
- 1月30日:振込手数料1,500円
ステップ1:全取引を記録する
各取引を仕訳に起こす。
1月2日 — A社から入金:
| 勘定 | 借方 | 貸方 |
|---|---|---|
| 現金 | 450,000 | |
| 売掛金 | 450,000 |
1月3日 — 家賃の支払い:
| 勘定 | 借方 | 貸方 |
|---|---|---|
| 家賃(費用) | 150,000 | |
| 現金 | 150,000 |
1月8日 — B社へ請求:
| 勘定 | 借方 | 貸方 |
|---|---|---|
| 売掛金 | 600,000 | |
| コンサル売上(収益) | 600,000 |
1月12日 — C社からの着手金:
| 勘定 | 借方 | 貸方 |
|---|---|---|
| 現金 | 200,000 | |
| 前受金(負債) | 200,000 |
注意:これは将来の作業に対する入金——まだ収益ではない。作業を完了する義務(負債)。
✅ 確認クイズ: 1月18日のモニター購入(ビジネスカード)はどの勘定を借方・貸方にするか?
残りの取引も同じ形式で記録する。すべての仕訳で借方と貸方が一致すること。
ステップ2:元帳に転記する
仕訳を記録したら、勘定別に整理する。各勘定は月間の全取引と残高推移を示す。
現金勘定のサマリー:
| 日付 | 摘要 | 借方 | 貸方 | 残高 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日 | 期首残高 | 800,000 | ||
| 1月2日 | A社入金 | 450,000 | 1,250,000 | |
| 1月3日 | 家賃 | 150,000 | 1,100,000 | |
| 1月10日 | ネット代 | 9,500 | 1,090,500 | |
| 1月12日 | C社着手金 | 200,000 | 1,290,500 | |
| 1月15日 | 予定納税 | 220,000 | 1,070,500 | |
| 1月22日 | B社入金 | 600,000 | 1,670,500 | |
| 1月25日 | カード支払 | 57,000 | 1,613,500 | |
| 1月28日 | 事業主貸 | 300,000 | 1,313,500 | |
| 1月30日 | 振込手数料 | 1,500 | 1,312,000 |
ステップ3:照合する
現金勘定の元帳と通帳明細を比較。以下を想定:
- 通帳の期末残高:1,462,000円
- 未決済振込:家賃の振込がまだ処理されていない(150,000円)
調整後通帳残高:1,462,000 − 150,000 = 1,312,000円
帳簿残高:1,312,000円
一致。照合完了。
ステップ4:財務諸表を作成する
損益計算書 — 2026年1月
| 金額 | |
|---|---|
| 収益 | |
| コンサルティング売上 | 950,000円 |
| 収益合計 | 950,000円 |
| 費用 | |
| 家賃 | 150,000円 |
| 消耗品費 | 12,000円 |
| 通信費 | 9,500円 |
| 支払手数料 | 1,500円 |
| 費用合計 | 173,000円 |
| 純利益 | 777,000円 |
注意:モニター(4.5万円)は備品(資産)であり費用ではない。C社の着手金20万円は前受金であり収益ではない。予定納税と事業主貸は費用ではない。
コースの振り返り
| レッスン | スキル | キーコンセプト |
|---|---|---|
| 1. なぜ簿記が大事なのか | 基盤 | すべての取引を一貫して記録 |
| 2. 勘定科目表 | 整理 | 5つの勘定タイプ、15〜25勘定 |
| 3. 取引の記録 | 実行 | 複式簿記:借方=貸方 |
| 4. 銀行照合 | 検証 | 帳簿と通帳を毎月突き合わせ |
| 5. 財務諸表 | 報告 | 損益計算書、貸借対照表、CF |
| 6. 買掛金と売掛金 | 資金繰り | 支払い義務と受取予定の管理 |
| 7. 確定申告の準備 | 法令順守 | 通年システムが年末パニックに勝る |
| 8. 総合演習 | 統合 | 取引から財務諸表までの全サイクル |
まとめ
- 簿記サイクルは明確な順序に従う:記録 → 転記 → 照合 → 報告
- すべての取引にはストーリーがある——仕訳を通じて読む
- 照合はエラー発見のセーフティネット
- 財務諸表はアウトプット——正確なインプットが信頼できるインサイトを生む
- 一貫性が複雑さに勝る:毎日維持するシンプルなシステムは、放棄される精巧なシステムに勝る
- AIはプロセスを加速するが、基礎の理解があればエラーを発見し賢い判断ができる
おめでとうございます!
AI簿記&経理入門コースを修了しました。これであなたは以下のスキルを身につけています:
- あらゆる小規模ビジネスの簿記システムを構築・維持する
- 複式簿記の原則に基づき取引を正確に記録する
- 銀行照合でエラーと不正を発見する
- ビジネスの業績を明らかにする財務諸表を作成する
- 買掛金と売掛金でキャッシュフローを管理する
- ストレスなく確定申告の準備をする
これらは理論だけのスキルではない——実際にお金を節約する。帳簿がきれいなビジネスはより良い意思決定をし、合法的に税負担を軽減し、数字なしで経営する危険なミスを避ける。
次のステップ:自分のビジネスか練習シナリオでこのスキルを適用しよう。勘定科目表を作り、1週間分の取引を記録し、通帳と照合する。習慣は今日から始まる。
理解度チェック
まず上のクイズを完了してください
レッスン完了!