レッスン 4 15分

住民サービスと窓口業務

AIを活用した住民問い合わせ対応、情報公開請求処理、ケース管理——窓口業務の効率化と住民満足度の向上。

住民が求めているのは「速さ」と「正確さ」

🔄 前のレッスンでデータ分析と政策リサーチを学んだ。データに基づいてサービスを改善する——その「サービス」の最前線が住民対応。

窓口や電話で住民から同じ質問を一日に何十回も受ける。「転入届に必要な書類は?」「保育園の申し込みはいつから?」「マイナンバーカードの更新はどうすればいい?」

こうした定型的な問い合わせへの回答準備にAIは大きな力を発揮する。ただし「AIが直接住民に回答する」のではなく「職員の回答作成を支援する」という位置づけが重要。

問い合わせ対応のAI活用

以下の住民からの問い合わせに対する回答案を作成してください。

問い合わせ内容:[例)国民健康保険の減免制度について]
住民の状況:[例)失業したばかりの40代男性]
回答に含めるべき情報:
- 制度の概要
- 申請に必要な書類
- 申請窓口と受付時間
- 問い合わせ先の電話番号

トーン:やさしい日本語(専門用語は避ける)
分量:A4で半分程度
最後に「詳しくは○○課(電話:XXX-XXXX)までお気軽にお問い合わせください」を必ず含めてください。

よくある問い合わせのFAQ整備

以下のテーマで住民向けFAQを10件作成してください。

テーマ:[例)マイナンバーカードに関するよくある質問]
対象:[住民全般(外国人住民を含む)]

各FAQに以下を含めてください:
1. 質問(住民が実際に使う言葉で)
2. 回答(やさしい日本語で、200字以内)
3. 関連する手続き・窓口案内
4. 参考URL(※実在するURLは人間が確認して追加)

Quick Check: 住民対応でAIを使うとき、なぜ必ず「人間の担当者につながる導線」を入れるべきか?AIの回答は一般的な情報に基づくため、個人の事情に対応できない。特に福祉・税務・戸籍など権利に関わる分野では、人間の担当者に相談できる安心感が不可欠。

情報公開請求への対応

情報公開法に基づく請求が年々増加している。AIは以下の工程で活用できる:

工程AI活用人間の責任
文書の検索請求内容に関連する文書の候補を絞り込み最終的な対象文書の確定
内容の分類文書を開示区分ごとに仕分け開示・不開示の法的判断
墨消しの候補個人情報等の該当箇所を提示墨消し箇所の最終確認
回答文の起案通知文書のドラフト作成内容の確認と発送

重要: 開示・不開示の判断は法的責任を伴うため、AIに最終決定を委ねることはできない。AIは「作業の効率化」に使い、「判断」は人間が行う。

Key Takeaways

  • 住民対応のAI活用は「一般的な情報の回答案作成」と「個別事情の人間対応」を明確に分ける
  • 情報公開請求では、AIは文書の検索・分類を効率化するが、開示判断は人間の責任
  • AIの回答には必ず「人間の担当者につながる導線」を含める——住民の安心感の源泉
  • やさしい日本語でのFAQ整備にAIを活用すれば、外国人住民を含む多様な住民に対応できる
  • AIは「窓口職員の補助」であり、住民との信頼関係構築は人間にしかできない

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レッスン5:AIの公平性と倫理では、行政AI活用におけるバイアス防止、公平性の確保、責任ある利用のガバナンスを学ぶ。

理解度チェック

1. 住民から「引越しの届出がなぜ遅れているのか」と問い合わせがあった。AI活用の最善のアプローチは?

2. 情報公開請求が増加している。AIはこの業務をどう効率化できるか?

3. AIを使って住民への回答を作成する際、必ず含めるべき要素は?

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