こんにちは!
AIを活用している人を見ると、「これ、もったいないな」と思うパターンがよくあります。
- AIに質問する
- まあまあの回答が返ってくる
- 「こんなもんか」と思ってそのまま終了
これ、本当にもったいないです。
最初の回答はあくまで「下書き」。本番は、そのあとに続くやり取りからです。
なぜ最初の回答は「まあまあ」なのか
AIに質問を投げかけると、AIは正解を導くために色々と推測しながら回答を生成しています。
- 文字数はどれくらいが適切?
- どの程度詳しく書けばいい?
- どんな口調・トーンが求められている?
- 相手の知識レベルはどれくらい?
前提情報が不足しているため、AIは「平均的に無難な回答」を出しがちです。多くの人が「まあまあ」と思える水準ですが、誰にとっても完全一致とは限りません。
これはAIの欠点ではなく、あくまで「出発点」です。
使えるフォローアップ10選
クリップやブックマークに追加しておくと、作業中にすぐ引き出せて便利です。
1.「もっと短くして」
頻繁に使用しています。AIはつい説明が長くなりやすいので、これだけで一気にシャープになります。
バリエーション:
- 「半分の長さにして」
- 「3行でまとめて」
- 「TL;DRバージョンちょうだい」
2.「もっと具体的に」
回答が抽象的すぎるときの万能薬です。
バリエーション:
- 「具体例を出して」
- 「自分の状況(〇〇)に当てはめて」
- 「実際にはどうなる?」
3.「もっとカジュアルに」
ビジネス文書のような硬い文章が返ってきたときに。
バリエーション:
- 「友達に話すみたいに」
- 「もっとくだけた感じで」
- 「居酒屋で説明してるイメージで」
4.「もっと実践的に」
理論は理解できたけど、次に何をすればいいか分からないとき。
バリエーション:
- 「で、何から始めればいい?」
- 「ステップバイステップで」
- 「今すぐできる一番小さなアクションは?」
5.「何か見落としてる?」
自分の考えに抜けがないかチェックしたいとき。
バリエーション:
- 「反論があるとしたら?」
- 「デメリットは?」
- 「これで失敗するパターンは?」
6.「別の言い方で」
説明がしっくりこないときの切り替え技。
バリエーション:
- 「たとえ話で説明して」
- 「中学生にもわかるように」
- 「具体例で示して」
7.「〇〇に絞って」
回答の範囲が広すぎるときの対処法。
バリエーション:
- 「コストの部分だけ詳しく」
- 「技術的な要件だけ」
- 「初心者向けの部分だけ」
8.「〇〇だったらどう言う?」
特定の視点や立場からの回答が欲しいとき。
バリエーション:
- 「CFOだったらどう反応する?」
- 「懐疑的な顧客だったら何を聞く?」
- 「スタートアップ創業者の視点だと?」
9.「もっと良くして」
シンプルですが、意外と効果が高いです。AIに自己改善させることができます。
バリエーション:
- 「ブラッシュアップして」
- 「もう一回パスして改善して」
- 「これのベストバージョンは?」
10.「組み合わせて」
複数の回答から良いところだけ取りたいとき。
バリエーション:
- 「1と3のいいところを合わせて」
- 「このアプローチをマージして」
- 「ハイブリッド版を作って」
実例:コールドメールを書く
フォローアップで回答がどう変化するのか、実際にコールドメール作成で追ってみましょう。
最初のプロンプト
「フリーランスデザイナーとして、スタートアップにデザインサービスを売り込むコールドメールを書いて」
最初の回答(まあまあ)
件名:デザインサービスのご提案
ご担当者様
私は5年の経験を持つグラフィックデザイナーです。ブランドデザイン、UI/UX、マーケティング資料を専門としております。
御社のお力になれればと思い、ご連絡いたしました。お時間をいただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
……悪くはありませが、他のメールと大差ありません。これでは埋もれてしまいます。
フォローアップ1
「もっとカジュアルにして。相手はシード調達したばかりのSaaSスタートアップ。資金調達のニュースを見たことに触れて」
改善された回答
件名:資金調達おめでとうございます!
〇〇さん
シード調達のニュース見ました。おめでとうございます!
最初の採用とか、やること山積みですよね。
一つ聞きたいんですが、デザイン周りって決まってます? 初期SaaSチームのプロダクトデザインとブランディングをよくお手伝いしてて、「調達したから、そろそろちゃんとしたい」フェーズが専門です。
もし興味あれば、事例いくつかお見せできます。
〇〇
だいぶ良くなりました。でも、まだ一歩届いていません。
フォローアップ2
「件名をもっと興味を引くものに。あと過去のクライアントでの具体的な成果を入れて」
さらに改善された回答
件名:シード期のスタートアップがよくスキップすること(後で高くつく)
〇〇さん
シード調達おめでとうございます!
同じステージのスタートアップを20社以上手伝ってきて気づいたんですが、多くのチームがデザインを後回しにして、ローンチ後に6ヶ月かけて「直す」ことになってます。
最初からプロダクトデザインとブランドを整えるお手伝いをしてます。前のクライアントは「アプリがプロトタイプみたい」から、Product Huntでフィーチャーされるまでいきました——第一印象を変えたのが大きかったです。
もし興味あれば、事例いくつかお見せできます。
〇〇
3回のプロンプト。同じAI。全然違うメール。
最初のバージョンは即削除されますが、3番目なら返信がもらえる可能性がぐっと上がります。
3ラウンドルール
自分が実践しているシンプルな原則です。
ラウンド1: 素材をざっくり取り出す ラウンド2: 大きな部分を修正(長さ、トーン、構成) ラウンド3: 具体性を追加して仕上げ
大体3ラウンドで十分です。5ラウンド以上繰り返しても質が頭打ちになるなら、最初のプロンプト自体を見直す必要があります。
フィードバックサンドイッチ
欲しいものを正確に伝えるためのテクニックです。
AIが回答を返した後、以下のように指示します。
「ここが良かった:〇〇。変えてほしいところ:△△。もう一回書いて」
例:「カジュアルなトーンと具体的な成果を入れたのは良い。でも件名が長すぎるし、冒頭がちょっと営業っぽい。質問から始まるバージョンを書いて」
何を残して、どこを修正するかを明確に伝えると、次の生成結果はほぼ確実に良くなります。
なぜこれが大事か
多くの人がAIを「自販機」のように使っています。コインを入れて、出てきたものをそのまま受け取る。
しかし、最も良い結果を出すのは、AIを「共同作業者」として扱うときです。指示を出し、調整し、フィードバックする。AIが生成し、修正し、さらに磨き上げる。
このパラダイムシフト——「一回で完璧を目指そうとする」から「やり取りしながら作り上げる」へ——が、「AIはまあまあ」と「AIで仕事が劇的に変わる」の差を生みます。
今すぐ試してみて
ChatGPTかClaudeを開き、何か問いかけてみてください。メール作成でも、概念の説明でも、何からでもOKです。
回答が返ってきたら、そこで終わりにしないでください。
そのままこう打ってみてください:「もっと短くして。自分の状況(〇〇)に具体的にして」
何が起こるか、実際に目で確かめてください。
フォローアップを1回挟むだけで、「まあまあ」が「実際に使える」に変わることは少なくありません。
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