こんにちは!
AIに文章を書かせると、どうしてもこんな口調になりがちです。
「今日のペースの速いデジタル環境では、相乗効果を活用し、最大の効率性のためにワークフローを最適化することが重要です。」
……正直、そんな風に話す人なんていませんし、書く人もいません。
でも、これはAIのせいではありません。ただ、「自分はどういう文章を求めているか」を指示しなかっただけの話です。
今日は、AIの出力を「人間が書いた文章のように」仕上げる、シンプルなテクニックをシェアします。
なぜこうなるのか
理由は至って単純です。
- AIはインターネットで学習している——ネット上に転がっているフォーマルな文章の多くは、退屈なビジネス文体
- 指示がないと安全策を取る——一般的で無難なトーンを選びがち
- 別の書き方を教えていない——AIにエスパー能力はない
結果、メールはすべてプレスリリース風になり、ブログは教科書風になり、SNS投稿はSNSの使い方を知らない人が書いたような硬い文章に。
3行フィックス
解決策もシンプルです。プロンプトの最初に、以下の3行を追記するだけ。
Voice: [求めるトーン]
Audience: [読者は誰]
Avoid: [やってほしくないこと]
これだけで、出力のクオリティは劇的に変わります。
実際の例
商品説明を書く場合
3行なし:
「当社の革新的なソリューションは最先端のテクノロジーを活用して、ワークフローを合理化し、生産性を最大化します。」
3行あり:
Voice: カジュアルで、自信がある。賢い友達に説明するみたいに。
Audience: マーケティング用語が嫌いな忙しいビジネスパーソン
Avoid: バズワード、ビジネス用語、LinkedInの投稿みたいな文体
タスク管理アプリの商品説明を書いて。
「やっとイライラしないアプリ。タスクを追加して、終わったらチェック。シンプル。『シナジー』とか『レバレッジ』とか言わない。ただ、やることがちゃんと終わる。」
同じAIモデル。同じリクエスト。出力はまったく別物です。
「Voice」の書き方
どんな口調にすればいいか迷ったら、次のポイントを参考にしてください。
プロフェッショナルだけど人間らしく
- 「自信は持ってるけど偉ぶらない。明確だけど、冷たい印象にならない。」
- 「親しい同僚から届くメールみたいなトーン。」
カジュアル・会話調
- 「詳しい友人にLINEで送るみたいな感覚。」
- 「カジュアルだけど、だらしない印象にはしない。」
権威のある内容
- 「好奇心旺盛な初心者にわかりやすく説明する専門家として。」
- 「自信と知識はあるけど、上から目線にはならない。」
セールス・マーケティング
- 「強引に売りつけるのではなく、熱意を込めて伝える。」
- 「本当に良さそうなものを勧める友人のような口調。」
「Avoid」が一番大事
実はここが最も重要なポイントです。「何をしてほしいか」より「何をしてほしくないか」を伝えた方が、効果的なことが多いんです。
AIは学習データにある特定のパターンに流されやすい傾向があります。明示的に禁止しない限り、デフォルトのクセが勝手に出力されます。
具体的に禁止したい項目の例:
- バズワード: シナジー、レバレッジ、最適化、イノベーション
- 前置きフレーズ: 「注意すべきことは〜」「〜するためには」
- ぼかし表現: 「かもしれません」「潜在的に」「場合によっては」
- ビジネス用語: バリュープロポジション、ステークホルダー、成果物
- 陳腐な表現: ゲームチェンジャー、箱の外で考える、低い木の実
プロンプトに以下のように追加してみてください:
Avoid: バズワード、前置きフレーズ、マーケティング担当者が書いたような文体
これだけで、出力の印象は即座に変わります。
ビフォー・アフター
LinkedInの投稿
ビフォー:
「XYZ Companyにシニアプロダクトマネージャーとして参加できることを発表できて興奮しています!イノベーションを推進し、ステークホルダーに価値を創造するため、これまでの経験を活用することを楽しみにしています。この機会に感謝し、将来に期待しています! #新しい仕事 #感謝」
アフター:
「報告です。XYZにプロダクトマネージャーとして入ることになりました。チームが作ってるもの、実際に使いたいと思えるものなんです。それって珍しい。来週月曜から。ちょっと緊張、だいぶワクワク。」
お客様へのメール
ビフォー:
「お客様各位、ご不便をおかけしまして誠に申し訳ございません。お客様のご意見は弊社にとって重要であり、この問題を迅速に解決することをお約束いたします。」
アフター:
「〇〇さん、これは本当に申し訳ないです——自分でも同じ状況ならイラっとします。全額返金しました(2〜3日でアカウントに反映されるはずです)。やらかしてすみません。他に何かあったら言ってください。」
5行バージョン
3行に慣れてきたら、さらに細かく指示を出してみましょう:
Voice: [トーン・スタイル]
Audience: [読者は誰か]
Goal: [読者にどうなってほしいか]
Format: [構成の好み]
Avoid: [やってほしくないこと]
具体例:
Voice: 直接的で実用的。賢い同僚がヒントをシェアしてるみたいに。
Audience: 仕事はできるけど価格設定に苦手意識があるフリーランサー
Goal: 今週、料金を上げる自信を持たせる
Format: 短い段落、具体例、詰め物なし
Avoid: 一般論、モチベーション系の陳腐な表現、上から目線
フリーランスの料金の上げ方について書いて。
こうするだけで、AIに「自分が見据えている正確なイメージ」を正確に伝えられます。
まとめ
AIの文章がロボットっぽく聞こえるのは、単に「別の書き方」を教えてあげていないからなんです。
プロンプトに3行追記するだけで、出力はガラッと変わります。
- Voice:どのような口調・トーンで
- Audience:誰に向けて書くのか
- Avoid:何を避けるべきか
その中でも特に「Avoid」が効きます。AIの学習データ由来のデフォルトクセを、ここで上書きできるからなんです。
次は文章を生成する際、ぜひこの方法を試してみてください。
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