ChatGPTで家計簿:口座連携なし・無料でできる5つのプロンプト

家計簿が続かない人でも大丈夫。ChatGPTに数字を打ち込むだけで、無料・銀行口座の連携なしで予算が作れます。コピペで使える5つのプロンプトと、絶対に入力してはいけない情報も解説。

家計簿がずっと続かない……そんな悩みを抱えている人は、実は圧倒的に多いのです。有名なマネーフォワードの調査では、女性の7割以上が「家計簿をつけるのを諦めた経験がある」と回答。その理由のほとんどは「面倒くさい」「日々の記録が細かすぎて続けられない」というものです。実際に家計簿を継続している世帯は約半数にとどまります。よくあるアドバイス「アプリを入れ直せば」「自制心が足りないだけだ」といった言葉は、根本的な問題を解決しません。なぜなら、レシートを一つひとつ手書きで記録するという行為自体が、誰にも長続きしないからです。

この年、静かに広まりつつある別の方法があります。アプリにログインするのではなく、ChatGPTに「話す」だけです。自分の数字をそのまま日本語で入力するだけで、約15分で立派な家計簿が完成します。無料ですし、アプリをインストールする必要もありません。そして何より重要なのは、銀行口座を一切連携させないことです。

OpenAIは今年、Plaidというサービス経由で実際の銀行口座を連携し、支出を自動で追跡する高機能な有料プランを発表しました。確かに便利ですが、これはPlusやProなどの有料プランに限定されており、日本ではまだサービス提供されていません。多くの人がその到着を待ち望んでいる状況です。さらに、多くの人が本当に求めているのは、もっとシンプルで無料の使い方でもあります。ChatGPTを開き、数字を貼り付けるだけで家計簿が返ってくる。ただ、一つだけ守るべきプライバシーのルールがあります。安全に使える無料の方法を、詳しくご紹介します。

無料かつ口座非連携は性能の低下ではなく、むしろ安全策

ChatGPTに家計管理を任せるのに、銀行連携は必須ではありません。単に数字を教えてあげるだけで十分です。ここで明確にしておきたいのは、有料のPlaid機能は口座を自動で監視するのに対し、無料の方法は「自分が入力する手間」がかかるという点です。しかし、これから取り組みたい人には全く問題ありません。むしろ、銀行のログイン情報や口座詳細がチャットの画面に一切触れないという点で、安全性は圧倒的です。

ここには、日本の金融庁の見解とも重なる安心できるポイントがあります。口座を非連携にし、AIに入力するのは自分自身で打ち込んだ数字だけにすれば、情報漏洩のリスクを劇的に減らせます。つまり、手入力かつ非連携の方法は「安い代替品」ではなく、むしろ「慎重派のための方法」と言えるでしょう。金融庁がAIに対して掲げる基本姿勢は「人間中心」です。AIの出力はあくまで「下書き」としてチェックし、最終判断は自分で下すこと。そして、機密性の高い個人データをブラックボックスに投げ入れないことです。

つまり、安全を保つためのルールはシンプルです。ChatGPTは優れた電卓であり、マネーコーチです。しかし、金庫ではありません。 チャットに入力する内容は、通りすがりの他人にも読まれてしまう「はがき」だと考えてください。大まかな数字や一般的な項目を使い、実際に悪用されるような具体的な情報(口座番号やカード名など)は絶対に含めないこと。これを上手にこなしている人たちのあいだで定番になっているコツがあります。個人を特定できる情報(「東京都内の会社員」「銀行B」「カードA」など)を伏せ字にし、金額と項目だけを手渡すことです。大まかな数字でも、十分に質の高いアドバイスは得られます。

家計の相談相手であって、金庫ではない
✅ 入力してOK
ざっくりした数字
「手取り 月25万円」・「家賃 8万円」・「カードの残高20万円・金利15%」・費目ごとの支出ざっくり
🚫 絶対に入力しない
機微な個人情報
口座番号・カード番号・暗証番号・マイナンバー・パスワード・名前や住所が載った明細そのもの

お金を整理する5つのプロンプト

プロンプト1:数字を手渡して、家計簿を受け取る

家計の予算を一緒に作ってください。手取りは月[X]円です。固定費は
[家賃・水道光熱費・スマホ・保険・サブスクなど、それぞれ金額をつけて]
です。50/30/20ルール(必需品50%・自由に使うお金30%・貯蓄や返済20%)で
現実的な予算を組み、「必需品・ほしいもの・貯蓄」に分けたうえで、
どこが使いすぎで、どこに余裕があるか教えてください。

記憶や銀行の明細から支出リストを貼り付けるだけでOKです。ただし、事前に口座番号や個人名は必ず削除してください。日本ならではの一点だけ補足しておくと、東京中心部では家賃が重くのしかかるため、「生活費」の割合が50%を超えがちです。ChatGPTには「生活費は55〜60%程度でも許容し、代わりに『贅沢費』を削って調整して」と伝えてください。現実の生活に合った家計簿こそが、長続きする家計簿です。

プロンプト2:お金がどこに漏れているか特定する

これが最も評判の高いプロンプトです。「実際、お金がどこに消えているのか?」を可視化するチェックです。「中立な第三者に言われて、コンビニでの支出が先月8,000円もかかっていたと知った瞬間、自分の勘違いが現実として突き刺さった」という体験談がネット上でよく見られます。

私の支出を見て、ムダ(使いすぎ)を見つけてください。私の収入から見て
平均より高すぎる費目はどれですか?現実的に一番削れそうな3つの項目を、
それぞれだいたいいくら削れそうか、おおよその金額つきで挙げてください。

プロンプト3:借金返済プランを立てる

もし借金が本当に悩みの種なら、リボ払いや消費者金融(年利15〜18%程度)の問題に対して、これはExcelシートよりも強力です。

私の借金はこちらです:[1件ずつ、残高と金利を書く]。一番ムダのない
返済プランを作ってください。雪崩式(金利の高い順に返す)と雪だるま式
(残高の小さい順に返す)の両方を見せて、毎月[X]円を多めに回した場合、
だいたいいつ完済できるかを教えてください。金利の計算は自分でも
確認します。

正直なところ、金利が最も高いものから返済する「雪崩式」が総支払額を抑えられます。これを基本にしましょう。ただし、数字よりも「モチベーション維持」が大事だという場合は、残高が小さいものから返済して小さな成功体験を積む「雪だるま式」を少し取り入れるのも、現実的で合理的な妥協点です。

プロンプト4:緊急予備費(生活防衛資金)を整える

なぜこのステップが重要なのか、少し重たい理由があります。金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査2025年」によると、単身世帯の約3人に1人が「金融資産を全く持っていない」と回答しています。突然収入が止まった場合に備える「生活防衛資金」こそが、たった1回の悪循環を人生の危機に変えずに済ませる防波堤です。

私の予算をもとに、生活防衛資金(緊急予備資金)はいくらあれば安心か、
そして家計を苦しくせずに毎月いくら貯めれば現実的に届くか教えてください。
目標額と、達成までのおおよその期間を示してください。

一般的な日本の目安は「生活費の3〜6ヶ月分」、自営業や子供がいる場合は「6〜12ヶ月分」を目標にしましょう。そして、投資ではなく、普通の預金口座など「安全な場所」に保管することが鉄則です。

プロンプト5:素人のための日本語解説機

地味ですが真価を発揮するのがこれです。困っていることはいつでも、その場で詳しく解説してくれます。

初心者にもわかるように説明してください:[新NISAとiDeCoの違い/
リボ払いの何が危ないのか/ふるさと納税の仕組み]。私の状況に合わせて、
短く、実用的にお願いします。
15分でできる家計管理
1. 数字を貼る(機微情報は消す) ざっくりした金額だけ
2. 50/30/20の予算をもらう
3. ムダ(使いすぎ)を見つける
4. 借金返済プランを立てる
5. 生活防衛資金の目標を決める
数字を渡して計算を確かめるのはあなた。仕分けと計画はChatGPTの担当です。

あなたの場合、どう使い分けるか

  • 手取り月収でギリギリの生活をしている場合: プロンプト2(漏れ探し)から始めましょう。「あ、実はそこで減っていたのか」という気付きが最も早く得られ、先月の大まかな支出リストがあればすぐ始められます。口座連携も不要、説教もなし。ただの「可視化」です。
  • 借金が課題の場合: プロンプト3が正解です。雪崩式と雪だるま式の比較、そして「完済日」がはっきり示されるのは、Excelでは決して得られなかった原動力になります。ただし、利息計算だけは自身で必ず確認してください。ここだけはAIがミスる可能性があります。
  • 収入が不安定な場合(フリーランス、歩合給、チップ依存など): 最初から「収入が不安定です」と明言し、「最も収入が低い月を基準に家計簿を作成して」と依頼してください。幻想ではなく、着地できる「安全帯(フロア)」を設計してくれます。
  • 将来的に自動連携を使いたい場合: 無料のプロンプトは、まず習慣づけを行うための完璧なステップです。もし日本で有料の自動連携機能が登場し、「使ってみよう」と思った時点で、口座連携機能に切り替えるのが賢明です。ただ、実は多くの人が、その段階に至る前に十分足りていることに気づきます。

ChatGPTがここでできないこと

  • 現在の金利や税制の最新情報を知らない点です。 預金金利、2024〜2026年に施行される新NISAのルールや税制改正、現在の口座付利率などについては、AIは推測に過ぎず、情報が古い可能性があります。現実の数字に依存する情報は、必ず国税庁や銀行、金融機関の公式情報で検証してください。
  • 口座の状態を把握できない(すべきでもない)点です。 無料の方法が機能する理由は、まさに「データを外部に出さない」からです。支出を自動追跡することはできませんが、それが手入力のトレードオフであり、同時に最も安全な選択です。
  • 計算を間違える可能性がある点です。 1ヶ月分の家計簿作成であれば問題ありませんが、長期にわたる多ステップの計算では精度が落ちることがあります。重要な計算は電卓やスプレッドシートで再実行し、「この計算で使った金利や前提条件は何ですか?」と必ず確認する癖をつけましょう。
  • ファイナンシャル・アドバイザーではない点です。 投資や税金、実際に損害が出るような判断については、FPや税理士などの専門家への相談の「入り口」として扱い、最終決定を下す材料にはしないでください。

まとめ

お金の整理のために、有料サブスクリプションや銀行連携は必要ありません。必要なのは15分の時間と、自分の数字を打ち込むという意志だけです。収入と支出を貼り付け(大まかな数字のみ、口座番号は絶対に入力しない)、現実的な50/30/20の配分を受け取り、どこに漏れがあるか特定し、明確なゴールを持つ返済プランを立ててください。そして、家計簿が続かなかったことへの罪悪感はさっぱり捨ててください。大切なのは「辞めた自分を責めること」ではなく、「続けられるシステムを見つけること」です。機密情報はチャットに入力せず、正確さが求められる数字は必ず二重確認する。そうすれば、無料のChatGPTは、多くの人が有料で頼んでいたマネーコーチへと変わります。

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出典

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