複数サーバーを組み合わせるアーキテクチャ
Claude Codeでの複数MCPサーバー管理 — claude mcp add、Tool Search、エージェンティックループの実践、LINEヤフー事例。
🔄 レッスン5でFastMCPを使って自分だけのMCPサーバーを作りました。Claude Desktopでの動作も確認済みです。次は、複数のサーバーを組み合わせて本格的なワークフローを構築しましょう。
Claude Code × MCP
Claude Codeはターミナルで動くAIコーディングツールです。ファイルの読み書き、コマンド実行、Git操作に加えて — MCPサーバーを接続すれば外部システムとも連携します。
Claude Desktopが「対話型AI + MCP」なら、Claude Codeは「コーディングAI + MCP」。開発ワークフローにMCPを統合する最も実践的な方法です。
claude mcp add:1行で接続
# GitHub MCPサーバーを追加
claude mcp add github -- npx -y @modelcontextprotocol/server-github
# 環境変数が必要な場合
claude mcp add brave-search \
-e BRAVE_API_KEY=$BRAVE_API_KEY \
-- npx -y @modelcontextprotocol/server-brave-search
# 追加済みサーバーの一覧
claude mcp list
claude_desktop_config.json を手動で編集する必要はありません。コマンド1つで登録、環境変数設定、接続確認まで完了します。
スコープの設定
# このプロジェクトだけで使用(デフォルト)
claude mcp add github --scope project -- ...
# すべてのプロジェクトで使用
claude mcp add github --scope user -- ...
--scope project はプロジェクトの .claude/ ディレクトリに設定が保存され、Gitで共有可能。チームで同じMCPサーバー設定を揃えるのに最適です。
✅ Quick Check: チーム全員が同じMCPサーバー設定を共有するには、どのscopeを使う?(–scope projectです。設定が.claude/ディレクトリに保存され、Gitリポジトリ経由で共有できます。)
Tool Search:トークン46.9%削減
MCPサーバーを10個接続すると、ツールは50個以上になることがあります。問題は — 全ツールの定義をAIのコンテキストに入れるとトークンを大量に消費すること。
Claude CodeのTool Searchはこれを解決します:
- 全ツールの名前と説明だけをインデックス化
- 会話の文脈を分析して「今必要なツール」だけを検索
- 関連ツールだけをコンテキストに動的追加
結果: トークン消費が 46.9%削減。サーバーが多いほど効果が大きくなります。
エージェンティックループの実践
Claude Codeで複数のMCPサーバーが真価を発揮するのは、エージェンティックループです。
ユーザー:「このリポジトリの緊急バグを確認して修正して」
Claude Codeの動作:
1. [コンテキスト] GitHub MCP → 未解決イシューを取得
2. [分析] ラベルと説明から緊急度を判定
3. [コンテキスト] ファイルシステム → 該当コードを読み取り
4. [アクション] コードを修正
5. [検証] テストを実行
6. [アクション] GitHub MCP → PRを作成
7. [完了] 結果を報告
各ステップでMCPサーバーが透過的にデータとアクションを提供。ユーザーは最初の指示を出すだけです。
実践ワークフロー例
コードレビュー自動化
claude mcp add github \
-e GITHUB_TOKEN=$GITHUB_TOKEN \
-- npx -y @modelcontextprotocol/server-github
Claude Codeに「PR #42をレビューして問題があればコメントして」と指示するだけ。MCPでPRのdiffを取得し、コードを分析し、GitHubにレビューコメントを直接投稿します。
DB × ファイルシステム連携
claude mcp add postgres \
-- npx -y @modelcontextprotocol/server-postgres \
postgresql://reader:pass@localhost/mydb
「今月の売上データをDBから取ってCSVに書き出して」— AIがスキーマを読み、SQLを生成・実行し、結果をファイルに保存します。
LINEヤフーの事例
LINEヤフーのエンジニアチームはClaude Code × MCPで開発ワークフローを自動化しています。
- GitHub + Jira + ConfluenceのMCPサーバーを組み合わせ
- PR URLを渡すと、関連設計ドキュメントとチケット文脈を自動収集
- 週6時間のレビュー準備工数を削減
- 社内に「Orchestration Guild」を組織し、MCP活用のベストプラクティスを共有
- MCP安全利用ガイドを社内公開
✅ Quick Check: LINEヤフーがMCPで組み合わせている3つのサーバーは?(GitHub、Jira、Confluence。PRレビューに必要な設計ドキュメント、チケット文脈、コード差分を一括で収集しています。)
Claude Codeをサーバーとして使う
Claude Codeはサーバーを使うだけでなく、自身がMCPサーバーにもなれます。
claude mcp serve
他のMCPホスト(n8nやカスタムエージェント等)からClaude Codeのコーディング能力をツールとして呼び出せるようになります。
まとめ
claude mcp add1行でClaude CodeにMCPサーバーを追加--scope projectでチーム共有、--scope userでグローバル設定- Tool Searchで多数のツール接続時もトークン46.9%削減
- エージェンティックループ:コンテキスト収集 → アクション → 検証の自動循環
- LINEヤフー事例:GitHub + Jira + Confluenceで週6時間の工数削減
- Claude Code自体もMCPサーバーとして他のツールから利用可能
次のレッスン
複数サーバーを組み合わせたワークフローを構築できるようになりました。しかし、MCPはAIに実システムへのアクセス権を与える技術です。レッスン7では MCPのセキュリティ — APIキー管理、最小権限の原則、プロンプトインジェクション対策を学びます。
理解度チェック
まず上のクイズを完了してください
レッスン完了!