怪しいSMS? スマホのAIで自分で確かめる方法

かこって検索、Googleレンズ、ChatGPTで怪しいSMSを確認する方法。安全な聞き方、AIが間違える場面、#9110や188など日本の相談先まで解説します。

目次

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突然、メッセージが届きます。「【佐川急便】荷物を配達に来ましたが、ご不在でした。以下をご確認ください」という通知に、リンクも添えられています。本当に荷物を待っている最中かもしれませんし、全く関係ないのかもしれません。それでも、親指はすでに画面上で止まっているはずです。そのわずかな躊躇こそが、送り手は完全に計算済みなのです。

約1分で、画面を一切触らなくても済むもっと良い方法があります。それは、実際にタップする前にAIにメッセージを読ませてしまうことです。Googleはこの機能を、Android搭載の「かこって検索」やiPhoneでも動作するGoogleレンズに組み込んでいます。また、テキストを貼り付けるだけで、ChatGPT、Gemini、Claudeでも同様の処理が可能です。すべて無料で提供されているので、ぜひ試してみてください。

実は、すでに多くの人がこの方法を実践しています。2025年10月にOpenAIが発表したAIの悪用に関するレポートでは、人々がChatGPTを「月間数百万回」使い、オンライン詐欺の特定と回避に役立てているという実態が確認されています。また、2026年10月9日には、NPO法人DLISの柳谷智宣氏がINTERNET Watchでコラムを掲載しました。タイトルこそ違えど、中身は端的に「不審なメールやSMSが届いたら、ChatGPTに『これは詐欺ですか?』と聞いてみよう」という提案です。つまり、今問われているのは、個人データをむやみに渡さず、かつAIの回答を過信しすぎない形で、いかに上手に使いこなすかという点にあるのです。

ここでは、日本において実際に役立つ情報に焦点を当てて解説します。スマートフォンの画面で迷わず選べる対応ルートや、メッセージに含めるべき文言と省略すべきポイントを明確に示します。また、国内でよく見られる手口をベースにした4つの実践例を通じて、AIが陥りやすい判断ミスの具体像も紐解いていきましょう。最終的には、英米向けガイドで目にする「7726へ転送」といったアドバイスではなく、日本で本当に頼れる相談先(警察相談専用電話#9110、消費者ホットライン188番、日本アンチフィッシング協議会)への正しいアクセス方法までを網羅しています。

テスト手法について一言お断りしておきます。私にはPixelやGalaxyの検証機が多数用意されているわけではありませんので、「Circle to Search」や「レンズ」の操作手順については、記事内でリンクを貼ったGoogle公式ドキュメントや公開済みの実機レビューを基に記述しています。チャットボットの動作例は、当記事のプロンプトと私が事前に準備した架空のテキスト4つを、Claudeに入力して生成させたものです。掲載している回答はいくつか省略・短縮していますのでご了承ください。なお、3つのチャットボットを並べて直接比較する形式の検証は行っておりません。

なぜ今、日本において偽SMS(フェイクSMS)がこれほど大きな問題になっているのか

数字ははっきりしています。たとえSMSだけが直接的な要因というわけではないにせよ、その実態はすでに明確な段階にあります。

  • 宅配会社へのなりすましトップ、金融系も急増 迷惑メッセージの動向を追うTobila Systemsが2025年7月に公開したデータによると、フィッシングSMSのうち52.1%が宅配会社を装い、30.6%が金融・決済サービスに成りすましたものでした。特に同月、佐川急便を装うメッセージが急増し、MUFG NicosやMastercard、JCBといったクレジットカードブランドの名前も頻繁に目につきました。同年12月19日に発表された『Smishing Trend Report 2025』では、クレジットカード会社や宅配業者へのなりすましが加速している点、そして生成AIが犯罪の手口をより効率化させている可能性が指摘されています。ある報道要約では、金融・決済サービスを装うSMSが前年比3倍に増加したと伝えられ、最も悪用されるブランドとしてMastercard、佐川急便、Resona Bankが挙がっています。参考までに、2024年のレポートでは宅配会社へのなりすましが4年連続で75.9%を占めていました。なお、「3倍」という数値についてはプレスリリース単体での裏取りができなかったため、あくまで報道内容として記載しております。

  • SMSと電話を組み合わせる二段構えの手口 Tobilaが紹介する新たな手口では、金融機関を装ったSMSに偽の「サポートデスク」番号が記載されています。被害者がこの番号にかけると、自動音声で「重要なお知らせがあります」と案内され、ボタン操作を促されます。その後、偽サイトのURLが記載されたSMSが届くという仕組みです。このように二段構えの攻撃が行われるため、不審なSMSに記載された番号には絶対にかけないよう注意喚起されています。

  • 生成AIと「犯罪インフラ」となるスマホ 2025年10月28日、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)は、生成AIによって偽SMSの手口が巧妙化している警告を発しました。さらに、ユーザー自身がインストールしたマルウェアアプリを搭載したスマートフォンが、偽SMS拡散のための「犯罪インフラ」として悪用され続けているとも指摘しています。これを利用している端末の特徴としては、理由のない通話料の高額化や、着信・SMSの急増などが挙げられます。JC3は、見慣れないSMSはすべて疑ってかかるべきだと強調し、URLからのアプリインストールや、ログイン情報・金銭・個人情報の入力などを促す場合は特に注意するよう呼び掛けています。異常を感じた際は、通信事業者や最寄りの警察にご相談ください。

  • 被害件数は依然として高水準 フィッシング対策協会が2026年9月に受け付けたフィッシング通報件数は9万4,661件となり、8月比で約15.0%増加しました。内訳を見ると、Amazonを装ったものが約33.2%を占めています。SMS経由のフィッシング通報は減少傾向にありますが、東京電力や水道局、Apple、クレジットカード会社、宅配業者を装うメッセージの通報は相次いでいます。INTERNET Watchが報じた警察庁の集計によれば、2026年1〜8月の特殊詐欺による被害額は2,360億7000万円に達し、前年同期比で588億4000万円増となっています。

「不自然な日本語を探せばAI生成に気づける」という昔からのアドバイスは、今ではあまり通用しません。AIの文章力は日々進化し、出力はどんどんきれいになっています。その分、かえって目立つのは他の特徴です。緊迫したトーン、想定外の論理の飛び石、そして情報を求め続けるような文脈。これらが現代のAI生成テキストには残る、いわば「新しい印」なのです。

そして今週の話題です。2026年10月15日、Googleは「Check if a text message is a scam using Circle to Search」というタイトルの短いガイドを公開しました。メッセージを囲むように丸を描くとAI Overviewが解析し、警告サインが出た場合はメッセージを削除して相手番号をブロックする仕組みです。ただし対応OSはAndroidに限られており、「結果、利用可否、互換性は環境によって異なる場合があります」と注記されています。

携帯電話メディアのKeitai Watchは10月18日に本件を報じましたが、日本での利用可否には触れていません。さらに、判定の信頼度閾値や日本語対応の精度についても詳細な説明はなさそうです。

ここで時系列を確認しておきましょう。これは今回始まった新機能ではなく、Googleは既に2025年12月2日に同様の能力を発表しています。Lifehacker Japanも同年12月、「Circle to Search」やLens機能を用いた詐欺メッセージのチェック方法を取り上げました。その際、Pixel搭載端末のリアルタイム詐欺検知や通話中の保護機能などは、当時すでに日本ではサポートされていないことも明記されていたのです。

つまり今回の10月の報道は、これらの機能が実際に存在すること、そしてユーザーの手元にあることを改めて思い出させる役割を果たしていると言えます。

あなたの4つの選択肢と、どれを選ぶべきか

メッセージが詐欺かどうかを判断するには、大きく分けて4つのルートがあります。それぞれ「準備するもの」と「メッセージへの対応方法」が異なります。

不審メッセージへの対応方法です。
メッセージが届きます 想定外・緊急性・リンク付きです
タップも返信もしないでください 返信すると、番号が有効だと伝わります
AIに確認を依頼します Circle to Search、Lens、またはチャットボットです
公式サイトなどで確認します ご自身のアプリか、見覚えのある番号です
通報してから削除します 警察#9110か、消費者ホットライン188です
AI判定はステップ2です。ステップ3と4で安全を保ちます。

オプション1:Circle to Search(かこって検索)/Android版

Googleが2025年12月2日に公開したブログ記事によると、手順は以下の通りです。Androidスマホでホームボタンまたはナビゲーションバーを長押しし、怪しいテキストを丸で囲みます。そうするとGoogleのシステムがAIとウェブ上の情報を組み合わせてメッセージを評価し、「これがおかしいポイント」「次に取るべきアクション」などをまとめたガイダンスを表示します。

Googleのブログ記事「Use Circle to Search and Google Lens to spot scam messages」で示されている、Circle to Searchの手順と3つのLensステップです。 出典:News from Google, “Use Circle to Search and Google Lens to spot scam messages” (2025年12月2日)。

期待できるのは、メッセージのどこが不自然かを指摘し、次にどう動くべきか(リンクをクリックしない、公式チャネルから企業に連絡するなど)をまとめた短いAIの解説です。

ここで知っておきたいのが2点あります。まず、Googleは「システムが回答の品質について高い信頼を持っている場合のみ」、詐欺判定を表示すると明記しています。つまり、テキストを囲んでも判定が出ないからといって「安全だ」という意味ではありません。「判定を下すほどではない」という状態に過ぎません。もう一点、これはアプリ内での操作に限定されません。WhatsAppやSNS、メールなど、画面に表示されているテキストであれば対象になります。ただし、これは手動でトリガーするものであり、自動スキャン機能が常時稼働しているわけではありません。

オプション2:Googleレンズ(iPhone向け、およびCircle to Search未搭載のAndroid端末)

同じ仕組みは、Googleアプリに標準搭載されている「Googleレンズ」でも利用可能です。AndroidでもiOSでも、手順はたった3ステップです。メッセージのスクリーンショットを撮り、Googleアプリ内でレンズを開き、そのスクリーンショットをタップするだけ。iPhoneユーザーはこのGoogleアプリ経由の利用になります。

期待できる結果はオプション1と同じくAIの解説です。大きなメリットは、スクリーンショットを処理対象にするため、実際のリンクに触れるリスクがゼロになる点です。

オプション3:ChatGPTやGemini、Claudeに貼り付ける

INTERNET Watchの10月9日付コラムでは、まさにこの方法を推奨しています。テキストをコピーするかスクリーンショットを撮り、ChatGPTなどのAIチャットボットに貼り付けましょう。プロンプト例としては「このメッセージは詐欺でしょうか?疑わしい点と、次に取るべき行動を教えて」と問いかけます。理由が曖昧な場合は、「なぜこの部分が疑わしいのですか?」と追質問を投げかけるのも有効です。

ただしコラムでは注意喚起もしています。生成AIは「幻覚(ハルシネーション)」を起こす可能性があり、送信者情報やリンクの詳細が欠けている場合、本来正常なメッセージを詐欺と誤判定したり、逆に本物の詐欺を見逃したりする恐れがあるからです。すべてをAIに任せてはいけません。

この方法はどのスマホでも使え、ワンショットのGoogle解説とは異なり、文脈を追加したり追質問をしたりできるのが強みです。次のセクションで具体的なプロンプトをご紹介します。その代わり、あなた自身で「何を共有するか」を選択する必要があり、貼り付けたデータは各社のデータポリシーに従って処理されます(詳細は後述)。

オプション4:まずスマホのフィルター機能を活用し、メッセージ内の番号には絶対にかけない

どんなAIチェックを行っても、スマホに元々備わっているフィルター機能を代替することはできません。

  • Googleメッセージには、詐欺検知機能がビルトインされています。Googleが2025年5月に発表した仕様では、会話の中で不審なパターンをリアルタイムに検出し、端末上で処理する仕組みが導入されました。スパム保護設定からオフにすることも可能です。また、2026年10月の報道ではGeminiを活用したオプトイン型の上位プランが追加されたとありますが、日本での提供可否は未確認です。ご自身の設定をご確認ください。
  • **iPhone(iOS 26)**には、不明な送信者のメッセージを別フォルダに振り分けるフィルタ機能が搭載されています。Appleはこれは「監視・分類」であり「完全な保証」ではないと強調しています。キャリア側でも迷惑SMS対策を提供している場合がありますので、各キャリアの公式ガイドラインも参照してください。
  • どんなツールよりも確かなルールがあります: 不審なSMSに書かれている番号には、決して電話をかけないことです。Tobilaが解説しているフローのように、偽の「サポートデスク」番号と音声応答システムが組み合わさり、最終的にフィッシングURLへ誘導されるケースが多発しています。

フィルター機能はあなたの操作なしに裏側で働きます。AIによるチェックは、それらをすり抜けてきたメッセージに対して行う最後の砦だと考えてください。

結局、どれを選べばいい? 対応可能なAndroid端末をお持ちなら、まずは「かこって検索」をおすすめします。最も素早く、かつリンクへの直接接触を回避できるためです。iPhoneの場合、Googleアプリが入っていればレンズを、そうでなければチャットボットに貼り付ける形になります。特に長く不自然な内容だったり、身辺に踏み込んだ内容(「番号違い」を装った会話を仕掛けるタイプ)だったりする場合は、チャットボットの方が優位です。追質問を通じて、より深く分析できるためです。

安全な問い合わせ方法:何を貼り付け、何を伏せるか

スクリーンショットを撮ったりテキストを貼り付けたりする前に、守るべき3つのルールがあります。

  1. リンクは絶対にクリックしない。「どうなるか見てみよう」とも押さないこと。 スキルの罠にはまる人の多くは、「ちょっと確認だけ」と軽くタップしたことが原因です。チャットボットに文章を貼り付ける際、URLのドット部分を角括弧で囲んで入力してください(例:sagawa-fuzai-check[.]top)。これで誤タップを防げますが、AI側では正常に認識できます。
  2. 個人情報は必ず除く。 氏名や住所、口座番号など、漏れてほしくない情報はカットするか、手動で書き直しましょう。スクリーンショットには送信元の電話番号や、場合によってはあなたのプロフィール情報が写ってしまうこともあります。AIに分析させるのに、それらは必要ありません。
  3. 「安全ですか?」ではなく「何をしてほしいのか」を聞く。 F-Secureが行ったAIアシスタントの実験結果(後述)を見ると、同じ質問を投げかけても実行ごとに回答がブレることがわかりました。安心させるようなワンワードの返答だけで油断するのは危険です。

私が実際に試したプロンプトは以下の通りです。コピーして最後の行を書き換えてお使いください。

I got this text message and I have NOT clicked or replied. Help me
assess it. Any link has [.] in place of dots on purpose. Answer in
this format:

1. MY READ: likely scam / suspicious / probably legitimate / can't tell,
   with one sentence on why.
2. RED FLAGS: what in the text looks off (type of sender, urgency,
   a request for money, a login, a code or personal details, a link
   that doesn't match the brand, odd wording).
3. WHAT I CAN'T TELL FROM THE TEXT ALONE: for example, whether the
   account or package it mentions is real.
4. SAFE NEXT STEP: what to do using an official app, a website I type
   in myself, or a phone number I already have. Never use anything
   from the text.

Don't tell me a message is "safe". If you see no red flags, say "no
red flags in the text" and still give the safe next step.

TEXT:
[paste the message here]

具体的な検証事例4つ

以下の4つのテキストは架空のものですが、Tobila Systems、JC3、およびフィッシング対策協議会が報告している手口を基に構成されています。各ケースの下には、AIの判定結果(要約)と、次に取るべき対応を記載します。

事例1:宅配便「不在届」のSMS

"【佐川急便】お荷物のお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました。下記よりご確認ください。 sagawa-fuzai-check[.]top"

AIの判定:詐欺である可能性が極めて高い。ドメインが配送業者のものではなく、緊迫感を煽っていること、「確認」のためにリンクを開くよう指示している点が典型的な手口です。また、あなたに実際に荷物が届く予定があるかどうかまでは、AIには判断できません。

対応策:タップしないでください。もし荷物を待っている場合でも、配送業者公式アプリを起動するか、公式サイトで追跡番号を手動で検索してください。その後、該当メッセージは通報(後述)して削除しましょう。過去数年間、配送業者になりすました手口は最も頻繁なワナであり、Tobilaの2025年データでは佐川急便がなりすまし被害のトップブランドの一つとして記録されています。

事例2:国税庁「未納税金」のSMS

"【国税庁】未納の税金があります。本日中にお支払いがない場合は差し押さえ手続きに入ります。 nta-nouzei[.]com"

AIの判定:不審、高リスク。税務署がSMSやリンク経由で支払いを求めたり、今日中に差し押さえると脅したりすることはありません。また、ドメインも公式のものではありません。実際に納税の問題があるかどうかまでは、AIには分かりません。

対応策:クリックも、メッセージ内の番号への電話も絶対にしないようにしましょう。不安がある場合は、ブラウザに国税庁公式サイトを直接入力して確認するか、警察相談専用電話#9110へ問い合わせてください。Tobilaおよびフィッシング対策協議会の報告によれば、確定申告時期を中心に国税庁になりすましたSMSが頻発しています。

事例3:クレジットカード「利用確認」のSMS(電話番号付き)

"【Mastercard】お客様のカードのご利用確認が必要です。ご確認がない場合はご利用を停止します。お問い合わせ: 03-XXXX-XXXX"

AIの判定:不審、高リスク。カード会社はSMSで利用停止を脅しませんし、記載された連絡先は検証できません。さらに、電話番号付きSMSという形式は、まず音声ガイダンスに誘導し、その後にリンク付きSMSを送るという二段階の手口と一致すると指摘しています。あなたが実際にそのカードを持っているかどうかも、AIには判別できません。

対応策:メッセージ内の番号にはかけないでください。必ずカード裏面に記載された公式番号へ連絡するか、カード会社のアプリから確認を行ってください。Tobilaの分析によると、Mastercard、MUFG Nicos、JCBなどのブランドはなりすましの標的として最も多く挙げられています。

事例4:実際の正当なメッセージ

"【認証コード】482915 (10分間有効) 他人に教えないでください。"

AIの判定:正当である可能性が高いが、一点注意が必要。これはワンタイムパスワードの典型的な形式です。ただし補足として、直近でログインを試みていない場合は、誰かがアカウントへの不正アクセスを狙っている可能性があります。サポートを名乗る電話相手であっても、このコードを絶対に教えず、パスワードの変更を行いましょう。

なぜこの事例を取り上げたのか?AIによるチェックは詐欺検知だけでなく、正当なメッセージに対する不要なパニックを防ぐ役割も果たします。同時に、どのような「誤警報」が起こりうるかも示しています。F-Secureの研究では、無害な問い合わせの約5分の1が依然として詐欺警告を引き起こすことが明らかになっており、INTERNET Watchは情報が不足しているとAIが正当なメッセージを詐欺と判定する可能性を警告しています。もしAIが正当な認証コードをフラグ付けした場合でも、最終的には公式アプリなどで必ず本人確認を行ってください。

ツールを横並びで比較

Circle to SearchGoogle LensChatGPT / Gemini / Claudeスマホの標準フィルター
対応機種AndroidiPhoneとAndroid全機種Android(Googleメッセージ)、iPhone(iOS 26)
料金無料無料無料プランあり端末標準機能
使い方長押しして範囲を指定スクリーンショットを取得しLensに読み込ませるテキストを貼り付けるかスクリーンショットをアップロード自動検知
追加質問への対応いいえいいえはいいいえ
判定の仕組みGoogleが確信した場合のみ同じく回答を出すが、実行するたびに結果が変わる場合もスパムフォルダへ振り分けまたは警告表示
共有範囲の制御円を描く範囲を自分で選択可能スクリーンショットの内容を選択可能貼り付ける内容自体を選択可能いいえ
おすすめ用途Androidでの素早い確認iPhoneユーザー向け不審なメッセージや長いテキストの確認第一線の防御策
最大の制約「回答なし」=「安全」とは限らない同じく誤っているのに自信満々に回答することがある新しい手口や時間をかけた詐欺を見逃す可能性がある

日本で最もよく目にする5つの手口

このランキングは、Tobila Systems、JC3、そしてフィッシング対策協議会のデータを私が独自に分析・整理したものであり、公式な統計データではありません:

宅配便不在通知のメッセージです
配送トラブルと偽サイトへのリンクです。長年最も多い手口となります。
税務署や公共機関からの連絡です
税金未納や差し押さえ警告です。公式機関はこのようなリンクを送りません。
カード会社や銀行からの連絡です。電話番号が含まれます。
利用停止警告で通出を促し、その後自動音声と追加SMSが届きます。
光熱費、Amazon、Appleからの連絡です
実際のサービス事業者からの通知です。実在企業のため信頼されやすいです。
お母さん、携帯を変えました。
新規番号と金銭の請求です。特殊詐欺への入り口となります。
AIの検知が容易です メッセージの見破りやすさです 最も検知が困難です

最初の2つは、AIが検証可能な「リンク」と「文脈」が含まれています。一方、最後の2つは、あなたが実際に利用しているサービスや、日頃から信頼している企業名を装って届くことが多く、一見して本物と見分けがつかないのが実情です。だからこそ、「AIが『問題なし』って判定したから」と安心するのは厳禁です。最終確認は、必ず自分の目で最後のチェックを行うことを心がけてください。

AIの回答はどのくらい信頼できるのか?

正直なところ、「ChatGPT」「Gemini」「Claude」が詐欺メッセージや迷惑メールをチェックする際の正確性を、純粋に比較検証した明確な数値や調査報告は、現在まで誰も公開していません。私が手がかりとして見つかった関連するデータも限定的ですが、示唆している方向性は一つです。AIを扱う場合、「有用なセカンドオピニオン」として使うものであり、「最終的な判定を下すもの」ではないと割り切る方が、現実的で安全な使い方だと言えるでしょう。

  • F-SecureのASKベンチマーク (2026年8月13日公開):35種類の詐欺シナリオそれぞれに「警告フラグがいくつ見えるか」という4段階の条件を組み合わせたテストです。ChatGPTとGeminiから生成された計840件の回答をClaudeが採点しました。結果として、両モデルとも平均して95%以上、完全に状況が説明されている場面では約95%の確率で詐欺を識別しました。しかしこのテストは、アップロードされた文章の分類精度を問うものではなく、アシスタントが作業の手助けをしながら「自発的に警告を出すか」を評価したものです。そのため、無害な質問の約5件に1件が過剰に警告を返すケースも見られました。また、「再配送コーディネーター」の応募に関する同一質問を3回実行したところ、スコアが0、4、4となり、1回は全く注意喚起が出ないという不安定さもあります。さらに、日常の用事を装ったギフトカード詐欺では、両モデルとも「カード表面を削ってコードを取得する」といった不適切なアドバイスを出してしまう結果になりました。
  • 2024年のAIスピアフィッシング研究 (Heiding氏ら、arXiv 2412.00586):Claude 3.5 Sonnetを用いて、フィッシングメール363通と正規メール18通、合計381通のテストが行われています。フィッシングメールの97.25%を正確に検知し、正規メールを誤ってフィッシングと判定する偽陽性はゼロでした。ただ、従来の手口を使ったメールに限ると検知率は81%にとどまっています。興味深いのは、モデルに対し「このメールの意図は何か」と聞くよりも「疑わしい要素はないか」と尋ねた方が性能が向上した点です。これも先ほどのプロンプトが「警戒すべきサイン」の抽出を求めている理由の一つですね。全体的には前向きな結果ですが、対象がメール通信であること、そして正規メールのサンプル数が18通と少なすぎるため、偽陽性ゼロという数字を安易に信じるのはまだ早いでしょう。
  • 言語は重要です。 現在発表されている研究のほとんどは英語を対象としています。例えば、モザンビークにおけるポルトガル語のモバイル送金SMフィッシングを対象とした2025年のベンチマーク(MOZ-Smishing、AfricaNLP 2025)などを見ると、英語圏の詐欺手法に合わせて最適化されたチェック機能が、他の言語や地域特有の手口までカバーできるとは限らないことがよく分かります。
  • Google自身も注意点を明記しています: 同社の詐欺判定機能は、システムが「高い確信度」を持っていた場合にのみ表示される仕組みです。加えて、具体的な精度の数値については一切公開されていません。

F-Secureが提唱する4つの推奨事項は、すべての人にとって理にかなった基本ルールです。AIに質問する際は、なぜその情報を求めているのかという「文脈」を必ず伝える一方、社会保障番号やパスワードといった機微情報は絶対に共有しないでください。警告が表示されなかったからといって安全だと安心するのは早計です。何か違和感を覚えたときは、「これは詐欺の可能性はありませんか?」と直接問いかけてみましょう。さらに、金銭のやり取りや緊急性、秘密保持が伴う重要な場面では、信頼できる人に相談するのを忘れないでください。彼らの言葉を借りれば、AIは最終的な正解を出す存在ではなく、あくまで「第二の意見」として捉えるべきなのです。

AIが回答した後に行うべきこと:日本の相談窓口

AIが何を出力しようと、以下の手順こそが本当の防御策になります。

  1. タップも返信も、文中の番号へのかけもしない。 必ず公式アプリを使うか、自分でアドレスを入力して公式サイトにアクセスしてください。INTERNET Watchのコラムでも同様の指摘があります。AIが出した回答内容にかかわらず、メッセージ内のリンクからログインしたり支払いをしたりしてはいけません。
  2. 報告と相談を行う。 フィッシング対策協議会はレポートページで通報を受け付けており、フィッシングかどうか迷った際は、各サービスのサポートデスクやinfo@antiphishing.jpへ問い合わせるよう案内しています。相談先としては、警察の相談ダイヤル#9110、消費生活センターへつなぐ消費者ホットライン188があります。INTERNET Watchのコラムでは、カード情報を入力してしまった場合はカード会社に連絡し、支払いを要求されたりすでに支払ったりしている場合は#9110や188へ相談するよう記載されています。
  3. ブロックと削除を実行する。 送信元をブロックし、メッセージは削除しましょう。

すでにタップしたり、何かをインストールしてしまったりした場合 一旦ストップしてください。テキスト内のリンクからアプリをインストールしないことが大前提です。JC3によると、不正利用の兆候(理由のない高額請求や、SMS・通話の急増など)に気づいたら、携帯電話会社や最寄りの警察へ相談しましょう。カードや口座の詳細を入力してしまった場合は、必ず公式番号でカード会社や銀行に即座に連絡します。メッセージのスクリーンショットは残しておきましょう。相談時の説明がスムーズに進むためです。

プライバシー:貼り付けたテキストはどのように扱われるか

チャットボットを利用する場合、モデル学習に関する設定は他のチャットと同様です。各社のヘルプページ(2026年10月20日時点の情報)を要約すると、以下の通りです。

  • ChatGPT: データ管理設定で「モデル改善のためにデータを使用」をオフにしない限り、無料アカウントの利用内容はモデル改善に利用される可能性があります。一時チャットはモデル学習には使われませんが、安全上の観点から最大30日間保持されることがあります。
  • Gemini: 保存されたアクティビティはGoogleのサービス改善に利用されるほか、一部のチャットは人間によるレビュー対象となります。「アクティビティを保持」をオフにするか、学習に使われず72時間で自動削除される一時チャットをご利用ください。
  • Claude: 利用者の同意があればチャット内容がClaudeの改善に利用されます。プライバシー設定内の「AIモデルの改善に協力する」をオフにするか、学習に使用せずデフォルトで30日間保持されるインコグニトチャットをご利用ください。

スキャムメッセージの確認なら、対策はシンプルです。名前や電話番号、口座番号が漏れないよう、画像を切り抜くか、手動で再入力しましょう。確認すべきはあくまで詐欺文面そのもの。そこにはあなたの個人情報は不要ですから。

あなたにできる具体的な対策

Androidをお使いの場合。 実は、すでに最速の対策手段が手元にあるかもしれません。まずは今日、安全なテキストメッセージで「かこって検索」を試してみてください。不安になる前に、結果がどのように表示されるかイメージを持っておけるはずです。なお、機能の利用可否は機種によって異なる場合があるため、メッセージアプリ内の「迷惑メール保護」設定も併せて確認しておきましょう。

iPhoneをお使いの場合。 まだインストールしていないならGoogleアプリを入手し、スクリーンショットを撮ってからレンズ機能で調べる方法を一度試してみてください。また、メッセージアプリの「不明差出人フィルター」を有効化すると、迷惑メッセージが別フォルダに振り分けられます。多少フォルダが増えるのが気にならない方はこちらの設定もおすすめです。気になる点は後でチャットボットに質問して調べるとスムーズです。

親や祖父母のスマホサポートを担当している方。 「これ見てもらっていい?」と相談される立場の方も多いでしょう。まずは基本ルールを決めましょう。「怪しいメッセージは押さず、すべて家族に転送する」「あなたは公式チャンネルで確認する」という二点だけです。詐欺師は焦らせますし、秘密を保たせようとします。誰かに見せる習慣をつけるだけで、どんなツールよりも強い防御になります。本記事とは合わせ読みしやすいよう、AI音声クローン詐欺と家族を守る方法というガイドもぜひ参考にしてください。

企業で働く方。 注意が必要です。顧客データや社内機密情報を一般向けのチャットボットに貼り付けると、重大な問題に発展する可能性があります。「これが機密情報だ」と判断できないまま、無意識にコピーペーストしてしまうケースも少なくありません。まずは徹底しましょう。顧客情報や社内秘密を外部ツールに入力するのは絶対にやめ、必ず所属企業のAI利用ポリシーに従ってください。

オンライン販売をしている方。 「支払い完了、こちらを確認してください」や偽の配送連絡など、出品者狙いのフィッシングが頻発しています。まずは絶対的なルールを守りましょう。SMSのリンクから決済確認を行うのは厳禁です。必ず自分で銀行アプリや出品プラットフォームを開き、直接確認を行ってください。

就職活動中の方。 内容が曖昧なのに高給を謳う不審なメッセージは、典型的なワナです。まずは正規ルートだけを信頼してください。応募は必ず企業の公式サイト経由で行い、「業務完了のための手数料」などで金銭を送ることは絶対にやってはいけません。

「ママ、携帯電話を変えたんだ」系のメッセージが届いた場合。 返信してはいけません。すでに知っている番号にかけ直して本人確認を行ってください。このパターンはAIが最も苦手とするケースで、一見何気ない最初の一文が、取り返しのつかない高額被害につながることがあります。

想定外のケースとトラブルシューティング

テキストを囲っても判定結果が表示されない。 Googleによると、AIが評価結果を表示するのは「高い確信」を持てる場合のみです。何も出ないからといって「安全」か「危険」かを即断するのは避けましょう。まずは「未知のメッセージ」として扱い、公式の連絡先で確認するか、チャットボットに貼り付けて再度チェックしてもらうのが確実です。

お使いのAndroid端末には「Circle to Search」機能がない場合がございます。 全機種に搭載されているわけではありません。iPhoneユーザーが行っているように、画面のスクリーンショットを撮影し、Googleアプリ内にある「Googleレンズ」から分析を試みてください。

AIは「問題なさそう」と判断するが、どうしても不安を感じる。 その違和感は大切にしてください。公式アプリや普段使っている電話番号で直接確認するのが一番です。セキュリティ企業F-Secureの調査でも、同じメッセージを入力してもチャットボットの回答が「慎重な警告」になったり「軽い判定」になったりすることが確認されています。AIの判断は揺らぎうるものだと理解しておきましょう。

正規のメッセージが詐欺としてフラグを立てられた。 本人認証コード、あなたが申し込んだ配送状況の通知、予約リマインダーなどでよく起こります。これらはリンクや数字、緊急性を含んでいるため、AIが警戒してしまうのです。無視するのではなく、必ず公式アプリやサイトで確認してください。もしサービス側が本当にリンク付きのSMSを送る場合、多くの企業サイトには送信元の公式ショートコードが記載されていますので、そこで照合すると安心です。

メッセージは連絡先に登録済みの番号から届いた。 知人の番号がなりすまされて送られてきたり、端末自体がハッキングされていたりするケースです。普段からやり取りしている相手から突然「お金が無いか」「コードを教えてほしい」「リンクを押してほしい」と言われても、迷わず電話帳に登録してある番号へ直接電話をかけましょう。

メッセージの内容が外国語の場合。 GeminiをはじめとするAIモデルは多言語に対応していますが、言語によって処理の質が同じであるとは限りません。原文をそのまま貼り付け、「これが何を求めているのか英語で要約して」とプロンプトを入れるのが第一歩としておすすめです。Googleの「Circle to Search」は画面に表示されているテキストを対象に動作します。お使いのデバイスがどの言語に対応しているかは、事前に確認しておくと安心です。

スクリーンショットを撮った後、写真アプリに残ってしまった。 iCloudやGoogleフォトなどのクラウドバックアップと自動同期している可能性があります。確認が完了したら速やかに削除してください。また、送信元の電話番号や個人情報が伏せられていない状態でSNSや共有サイトに投稿するのは避けましょう。

すでに誤ってリンクをクリックしてしまった。 何も入力することなく、すぐにタブやブラウザを閉じてください。もしパスワードを入力してしまったら、必ず公式のウェブサイトまたはアプリから変更手続きを行ってください。クレジットカード情報などを打ち込んでしまった際は、カード裏面に記載されている発行事業者に直接電話をして停止手続きを依頼しましょう。上記で紹介した日本の相談窓口を活用し、報告や相談を進めてください。

これが解決できないこと

番号の向こうにいる「人」までは判別できません。 AIはあくまでテキストの内容を読み取ります。送信元の個人を特定する機能はないため、乗っ取りられた知人のアカウントや番号なり替え(クローン)からのメッセージは、文面が完璧であれば見抜くのが難しいです。

時間をかけて信頼関係を築くスロー詐欺には弱いです。 間違い電話やロマンス詐欺などは、最終的な金銭請求の前に何度もやり取りを重ねて警戒心を解かせる手法です。個々のメッセージだけでは特に不審な点がないため、AIの検知も難しくなります。

正確な検知率の数値は公開されていません。 現状、こうしたツールが詐欺メッセージに対してどれほどの精度を持っているかを示す厳密な比較データはなく、実行するたびに結果が揺らぐこともあります。Googleの機能も、確信が持てない場合は判定を出さない設計になっているためです。

メッセージの受信自体を防ぐわけではありません。 届かないようにするには、端末側のブロック機能やキャリア提供的なフィルタリングツールが本来の役割です。AIチェックは、すでに画面に表示された後の「内容検証」に特化した補助ツールだと捉えるのが適切でしょう。

振り込まれたお金を回収することはできません。 すでに支払いが完了している場合、AIにできることは何もないため、直ちに銀行へ連絡し、#9110に相談してください。企業向けの取引不正被害については、同じ課題のメール版対策として経理担当者やエージェント向けガイドを用意していますので、あわせて参照ください。

よくある質問(FAQ)

ChatGPTを使ってSMSが詐欺かどうか判断してもらえますか? 文章を読み解き、「緊急性の要求」「不審なリンク」「金銭の請求」などの典型的なサインを見つけてくれます。また、そのメッセージが最終的に何を求めているのかを丁寧に解説してくれます。ただし、送信者が本当に本人であるかを検証できるわけではなく、AI特有の誤情報生成(ハルシネーション)が発生するリスクがあります。実行するたびに回答がブレることもあるため、あくまで「第二の意見」として活用しましょう。

「かこって検索」でSMSをチェックするには? Android端末にこの機能が搭載されている場合、ホームボタンまたはナビゲーションバーを長押しし、対象のテキストを指で円くぐらせるだけで完了です。Googleはモデルが高い確信度を持つ場合に限り、評価結果と推奨される次のアクションを含む「AIオーバースロー」を表示します。Googleが2026年10月15日に公開した記事では、結果や利用可否、対応環境の違いについて言及しており、Keitai Watchも日本国内での提供状況については明確に明記されていないと指摘しています。

iPhoneで偽物のSMSを確認する方法は? 画面をスクリーンショットで撮影した後、Googleアプリを開いて「Lens」アイコンをタップし、先ほどの画像を選択してください。あるいは、テキストをそのままChatGPTやGemini、ClaudeなどのAIツールにコピー&ペーストしても良いでしょう。絶対に元のメッセージ内にあるURLには触れないでください。

偽SMSをチャットボットに貼り付けても安全ですか? 詐欺テキストそのものを貼り付ける分には問題ありませんが、自分の氏名・電話番号・口座情報などの個人情報は必ず削除してから入力してください。URL部分はドットの間に角括弧などを挟み、誤タップを防ぐように工夫しましょう。また、各プロバイダーの学習設定も事前に確認しておくことをおすすめします。他人の個人情報や企業の機密データを混在させて貼り付けるのは避けましょう。

日本での通報・相談窓口はどこですか? 警察相談専用電話は#9110、消費生活センターの相談ダイヤルは188です。また、フィッシング対策協議会(反フィッシング協議会)でもフィッシング被害の報告を受け付けています。クレジットカード情報の入力漏れなどが発生した場合は、発行元のカード会社にすぐ連絡しましょう。

日本にも7726のような番号はありますか? 7726はアメリカで採用されているショートコードです。日本では、前述の相談窓口をご利用ください。

すでにリンクを踏んでしまった場合はどうすれば? 何も入力せずにページを閉じ、リンクからインストールを促されるアプリは絶対に受け入れないでください。もしカード情報やアカウントの詳細を入力してしまったら、公式サイトの記載番号へ直接電話してカード会社または銀行に連絡しましょう。JC3のアドバイス通り、不明な高額請求やSMS・通話の急増に気づいた場合は、通信事業者や最寄りの警察に相談するのが賢明です。

日本で最も多い偽SMSの種類は? Tobila Systemsが2025年7月に発表したデータによると、なりすまし配送業者が52.1%、金融・決済サービスが30.6%を占め、国税庁へのなりすましも多く報告されています。同年12月のレポートでも、クレジットカード会社や配送業者へのなりすましが増加傾向にあるとし、金融機関を装うメッセージの急増が注目されています。

Googleはこの機能を今さら始めましたか? いいえ。Googleは2025年12月2日、「Circle to Search」と「Lens」における詐欺チェック機能を発表し、2026年10月15日にはAndroid向けの簡易ガイドを公開しました。最近話題になっているのは、既存の機能の存在を再認識させるメディア報道がきっかけです。

Appleにも似たような機能はありますか? iOS 26では不審な送信者を別フォルダに振り分けたり、「Report Junk(迷惑として報告)」機能を使えたりしますが、これは特定のメッセージをAIに読み込ませるものとは異なります。iPhoneの場合は、GoogleアプリのLens経由か、チャットボットを活用することでそのギャップを補完することができます。

まとめ

支払いの確認や電話を促すメッセージが届いたら、迷わずタップする前に一旦立ち止まりましょう。その場で使えるツールで確認するのがおすすめです。Androidなら「かこって検索」、iPhoneならレンズ機能、疑問点があればチャットボットに聞いてみてください。リンクは隠し、個人情報を入れず、得られた答えはあくまで「参考意見」として捉えましょう。そして本当に自分を守ってくれるのは、この3つの行動です。メッセージ内のリンクや番号には絶対触れず返信せず、公式アプリやすでに知っている連絡先で正式に確認する。そして必要に応じて報告や相談を行うこと。

不在通知や税金の督促といった目立つ手口には、これらのツールがしっかり対応してくれます。一方で、「普段使っているブランドからの連絡」や「お母さん、携帯変えたんだ」といった静かな手口には、やや弱いのが実情です。そんなときはアプリよりも自分のルールが頼りになります。「急いで行動しろと迫るメッセージなら、まず公式チャンネルで確認する」。これだけで大きな防衛線になるはずです。

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※本ガイドは、Googleが2025年12月に公表した情報および2026年10月15日付のガイド、JC3、トビラシステムズ、フィッシング対策協議会のレポート、各社のカスタマーヘルプページ(2026年10月20日時点)を反映しています。機能や設定は頻繁に更新されるため、ご利用中の端末の現在の画面をご確認ください。トビラシステムズのデータは同社が収集したメッセージを対象としたものであり、流通している偽SMS全体を表すものではありません。

参考文献

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